第129話「ニュース中の会話の巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!


墨谷対御法島戦。
12回表に1点勝ち越された墨谷はその裏の攻撃。
2アウトから1番丸井が打った打球はレフトへと伸びていき、ラッキーゾーンへ飛び込むホームランとなった。
「丸井クンの同点ホームランが出ましたあ~~~~!」
実況が叫ぶ。
一色は片膝をつく。
「そんな……そんな……」
「ものすごく伸びて来た!」

その打球の伸びに驚きを隠せないレフト本宮。
「コ、コイツは……丸井は東東京大会で1本ホームランを打っていた」
呆然と呟く藤尾監督。
(そ、それは知っていたが……)
(大きいのを警戒すべきだったのか!?)

配球を後悔するキャッチャー田嶋。
(いや! 神宮と甲子園は絶対違う! コッチの方がはるかにホームランは出にくいハズなんや!)
(なんだ? この土壇場のクソ力は!?)

そして丸井の姿を見つめながらただただ愕然とする一色。
ダイヤモンドを一周しながら丸井は口にする。
「あ…あんなに……」
「ストライクばかり続けていたら……打てる」
「試合を早く終わらせようとしていたことが諸わかり」

戻って来た丸井を墨谷ナインが総出で出迎える。
「丸井~~~~~!」
「やったやったやった!」

谷口は先頭で駆けて行き丸井を両手で抱きしめた。
「谷口さん!」
「ナイターは何度もやっている!」
「ボールがものすごく良く見えましたよ!」

涙を浮かべながら語る丸井。
「丸井!」
そんな丸井を再び谷口が抱きしめた。
「ベンチ前で谷口監督と丸井主将が抱き合っております!」
「ふたりの年齢差はたったの一歳! なんと中学j代からのチームメートだという事です!」

二人の様子を実況が伝える。

再び2対2の同点となる。
その様子をテレビやラジオで知る全国の人々。
そして田所電機前でも大歓声が沸き上がっている中、
「なんという試合なんだ……。墨谷高校すごすぎる……」
「だが”お父さん達”は…今頃どこに居る? これを知っているのか…?」

と、市川記者が呟いた。

場面変わって大阪の浪国高校。
テレビの前で監督や縞馬、カドバンたちが驚いていた。
「こ、このクソチビ……こんな天才だったのか? わからんかったわ」
と語る縞馬。
「ワイらもサヨナラヒット打たれたしな……。恐ろしい天才やわ……」
と口にするカドバン。
「ま、まさか……こんな高校だったとは……」
と、一人立ち上がった状態で呟く監督。

打席に2番片瀬が入る。
「う~ん……しかしコレは…」
「一色クンは「王者のジレンマ」でしたね~」

と解説が話し、
「「王者のジレンマ」と申しますと?」
「王者だからこそ明日(準決)あさって(決勝)を考えてしまった」
「一色クンにとっては”あさってまで”がゲームプランなのです。「一戦必勝」の他の高校とは違う感覚があったのかもしれません」

と説明する。

まだベンチ前でナインに囲まれる丸井を見ながら半田は思う。
(谷口さんはやった!)
(エラーをした丸井の”根性”を信じていた! まさにその通りになった! なんという”信じる力”!)

そして打席の片瀬もまた気合いが入っていた。
(丸井さんがひとりで決めてくれた! 根性のヒッティングだった!)
(ようしおれも!)
初球から打った打球はレフトへと上がる。
(またレフト!)
ドキッとしながら打球を行方を追う一色。
だがこれはレフト本宮が抑えて3アウトチェンジとなる。
(うッ…。思うようには行かない)
と思う片瀬。
(勝ち切れなかった…勝ち切れなかった)
そう思いながらベンチへ戻った一色は、
「す、すいません」
と、藤尾監督に謝る。
「前を向け一色! 何度でも勝ち越してやりゃええんや!」
そんな一色に藤尾監督が威勢良く語る。
「12回までのスコアボードがひっくり返されてとうとう13回に入ります!」
そう伝える実況にスタッフからニュースを挟むとの合図が入る。
「ここでニュースを3分間お送りします」

ニュースが始まると
「いやはやすごい試合になりましたね」
と、実況者が解説者に話しかける。
「前兆はあった。あのスクイズ見逃しや。あそこから一色はおかしかった。こりゃわからんくなってきたでぇ」
「しかしや…ひとつ言える事は……もし万が一墨谷がこの試合を取ったら…」
「おそらく明日もあさっても取って優勝するんちゃうかな?」

解説者の問いかけに実況者も、
「そんな気はしますね~」
と答える。
が、
「ただし近藤を決勝まで投げさすのが条件や!」
とも話す解説者。
「他に上級生で3人ピッチャーが居ますが……」
と実況者は言うが、
「上級生には申しわけないが近藤の輝きは何者にも変えられん。コレで突っ走るのが勝機。甲子園とはそーゆーとこや…」
「もちろんこの試合も近藤を代えた瞬間に負ける」
「やっぱりや……近藤が出て来た」

13回表のマウンドに近藤が向かう。
ここでニュースが終了。
「さぁ甲子園は13回の表に入ります。勿論墨谷は近藤クンの続投です」
実況再開。

「がんばれよ近藤!」
叫ぶ谷口の隣りで半田が微妙な表情を浮かべている。
(しかし谷口さんは近藤を代える気が全くない…)
そして受ける井口もまた、
(近藤だ近藤だ!)
と、近藤の勢いを信じてピッチング練習を始めようとするが、
「ん!」
近藤が息を切らせている様子に気付く。
「ほな行きます。井口はん」
球を受けた井口は、
(え? ここに来て……ちょっと疲れた……?)
と感じ、
(顔も心なしか疲れてるような…)
(いや無理はない! 13回なんだ!)
(近藤は1年なんだ。今までがおかしかったんだ!)

と思う。

打席には1番田嶋が入る。
初球。
「ん」
声を出す田嶋。
見送って1ボール。
(心なしか球威が落ちた?)
そう感じる田嶋。
(むむ)
同じく感じたであろう井口は2球目外角低めを要求。
2球目。
(やっぱり落ちてる!)
そう判断した田嶋が打つ。
しかしボテボテのピッチャーゴロとなり近藤がさばいて1アウト。
ほっとする井口。

打席には2番本宮。
初球。
(む! やはり球威がない!)
慌てる井口。
本宮が打つ。
打球はレフト方向へと伸びるもレフト片瀬がキャッチして2アウト。
(簡単にツーアウトは取ったが…)
落ち着かない様子の井口。

打席に3番山野上が入る。
山野上も初球を打ちレフト前ヒットとなった。
そして打席には4番野北。
野北も初球を打ちセンター前ヒットとなり、2アウトながら1・2塁のピンチ。
(やはり疲れている!)
近藤の疲労を確信する井口。
「近藤……」
呟く谷口と、
(谷口さん……)
そんな谷口を見つめる半田。

ここで第129話が終わります。

感想

丸井が評価されて丸井ファンとしてはすごく嬉しい回となりました!
できれば片瀬にも見せ場欲しかったところですが……やはり18回まで行く感じですかね。
あとは見落としてただけかもしれませんが、浪国監督に髪の毛あったことと解説の人が関西弁喋った事にちょっと驚きました。
勝手に”髪の毛はない””(解説者は)関東人”と思っていたもので……。

しかし明らかに疲れが見える近藤を谷口はここでどうするんでしょうか。

次回は、
『近藤に投げさせたくない』の巻

次の第8号は休載となり、次回130話は第9号(4月1日発売)のようです。
ここで約一ヶ月待たされるかぁ……。

関連リンク

・第125話「準々決勝の合理的試合展開の巻」
・第126話「下町の偶然の巻」
・第127話「極限の挟殺プレーの中での巻」
・第128話「青い炎の巻」
・第129話「ニュース中の会話の巻」
・「キャプテン2/プレイボール2」感想ページ
・「キャプテン」連載開始50周年記念特集ページ

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