日本ファルコムの英雄伝説3作目「白き魔女 ~もうひとつの英雄伝説~」のセガサターン移植版です。
主人公ジュリオとクリスが村の成人の儀のため巡礼の旅をするロールプレイングゲーム。
他機種版ではトップビューだったのがクォータービューへと変化。
キャラクターデザインもある程度オリジナルに忠実なキャラもいれば、かなり大胆なアレンジがされているキャラもおり、ファンの間では賛否両論ある移植となっている。
戦闘はオリジナル版とは違ってコマンド入力によって行う。
オリジナルは完全オートで、特に空飛ぶ鳥系の敵相手に20分以上戦った記憶もあるが、こちらはそんな事態には陥らないので安心。
ただ、魔法などの演出は長めでテンポが悪い。
なお、戦闘回数についてはオリジナル同様に少ないようです。
イベントではアニメーション演出が挿入される。
アニメーションだけではなく、ゲーム画面でのキャラも状況に応じて細かいアクションを見せてくれる。
このあたりはオリジナルよりも見ていて楽しいです。
アニメーションだけではなく、通常時のドット絵やフェイスウィンドウでも多彩な動きや表情を見せてくれます。
ある場所でジュリオがこっそり見る本もSS版ではどんな内容かがわかる。
ページをめくるとさらに過激な絵も。
まず今作はオリジナルであるPC98版が、よくある戦闘を繰り返してレベル上げて先へ進むというタイプではなくストーリー重視型。
そのため戦闘回数は驚くほど少なく、また探索要素も皆無。
キャラ育成にRPGの楽しみを感じる人にとっては今作は駄作扱いになるかもしれない。
そして今回のセガサターン版。
色々な部分でアレンジが加えられているため、特にオリジナルのファンの中には受け入れにくい人もいそう。
ハドソンと言えばPCエンジンでは「イース」や「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」の移植が好評だったし、ファンが望んでいた移植はああいう忠実な移植+α程度の形だったんじゃないかなと思います。
でも、このSSをクリアした後にオリジナルを遊ぶと妙に寂しさを感じる部分もあるんだけどね。
ゲーム画面でのキャラの細かい動きやアニメーション、フェイスウィンドウの有無など、演出面では強化されている部分も多いし。
私はPC98版からリニューアル、Windows版、最近だとPSP版もクリアしてるけど、このSS版も好きです。
今回久しぶりのプレイで気になった点は、戦闘のテンポとメニュー呼び出し時の微妙な引っかかり。
正式な感想はクリア後にまた書くとして、ゲーム内容については後日プレイ日記で紹介していきたいと思います。