『幸腹グラフィティ』第5話です。
以下、Aパートお気に入りな台詞を書き綴ってみました。
（ネタバレ注意）
きりん：食べる事、それは料理と人間とのまさに食うか食われるかの戦い。
いざ尋常に勝負！
わたしは麺一本たりとも逃しはしない！さあ来ーい！
リョウ：７月、暑い日射し、青くきらめく海、スカッと抜けるような青空、、
を画面に描き納めるわたしたち受験生。絶賛夏期講習中です。
「町子さんの思う夏は？」
リョウ：わたしもスイカです。
「これのどこがスイカ？」
リョウ：スイカの皮をお漬物にするととてもおいしいんですよ。
「な・・なるほど・・。」
きりん：あー！せっかくの夏休みなのに！こんなのってないよー！
椎名：いやでもわたしたち受験生だから。
リョウ：今頑張らないと来年の夏も楽しめない事になるかもですよ。それに去年よりもお小遣いが浮くじゃないですか。
きりん：え？なんで？
リョウ：ほぼ一日室内ですから日焼け止め代・・。
きりん：わたし塗らない派だし！うれしくないもん！
椎名：でもさ、夏期講習が始まってからはずっと町子さん家に泊まってるんだよね？森野さん。
きりん：うん。
椎名：だったらいいじゃん、十分楽しいんじゃないの？
きりん：でも！課題三昧でまだバーベキューもかき氷パーティもしてないし！七夕祭りも行きそびれたし、
全然夏の思い出作れてないよー！
椎名：じゃあ明日の日曜うちに来てみる？
リョウ：え？椎名さんのお家に？
椎名：うん。うちに来れば一通り夏っぽいイベントできると思うし。
「え？夏っぽいイベントを一通り？」
椎名：過剰・・過剰期待。
きりん：楽しみだね、椎名のお家。
リョウ：本当に。
あれ？何書いてるんですか？きりん。
きりん：夏っぽいイベントって何かなっと思って書き出してみた。
リョウ：美術館とか動物園ってあまり季節関係ないですよね。
きりん：いいの。夏休みに行きたい場所も込みで。あ、この辺はみんな季節感あるイベントだよ。花火とかプールとか虫刺されとか。
リョウ：虫刺されってイベントなんでしょうか。
きりん：椎名、一通りのイベントができるって言ってたけどどれだけ消化できるかな？全部いけるかな。
リョウ：海とか山登りはどう考えても無理だと思いますけど・・。
きりん：でもなんか自信満々だったよね。椎名のお家ってお金持ちなのかな？
リョウ：中二の頃から予備校で一緒でしたけど椎名さんは謎が多いんです。でも言われてみれば気品がありますよね。
きりん：そうだ！
リョウ：きりん？
え？
きりん：ジャーン！一応水着も持って行こーっと。
リョウ：えー！お家に遊びに行くのにですか・・？
きりん：すっごいお金持ちならお家にプールがあるはずだよ。あ、ドーベルマンもいるかもしれないから襲われないようにしないと。
リョウ：椎名さんは何者ですか・・？
こ・・これが・・
「椎名さんのお家・・。」
リョウ：あ・・あの町子と申します。椎名さん、いえ娘さんと約束をして・・
椎名：あ、わたし。入って。
リョウ：はい。
広いですね。ホントに個人のお宅とは思えません。
きりん：あー！畑もある！でもこれはあんまりめずらしくないかも。
椎名さんのお母様ですか？
え？いいんですか？ありがとうございます！
リョウ！椎名のお母さんが・・。
すいません。わたし森野きりんと申しま・・あれ？
椎名：いらっしゃい。
リョウ：お邪魔します。すごく立派な旧家ですね。
椎名：ひいひいおじいちゃんの代からここに住んでるらしいんだ。
リョウ：きりん！そのトマトどうしたんですか？お外の物を勝手に取っちゃダメですよ。
きりん：失礼な！これはさっき畑で椎名のお母さんにもらったの！
リョウ：誰もいないじゃないですか。
きりん：あれ？
椎名：お母さん、畑いじってたんだ。
リョウ：あの畑は？
椎名：母親の趣味なんだ。昔は収穫した野菜を売ったりもしてたらしいけど。
あ、そうそう。森野さん、畑に入る時は気をつけて。野生動物用の罠とかあるから。
リョウ：東京都内に野生動物用の罠！？
きりん：ああ！もしかして動物園はクリアかもしれない。
リョウ：そもそも園じゃないですよ。
きりん：いいじゃん、細かい事はさ。あ、そうだ！椎名、この家プールはあるの？
椎名：それはないけど・・池なら。
リョウ：顔がある！
椎名：昔人面魚ブームっていうのがあったらしくてその時から飼ってるんだけどやたら育っちゃって。どうする？泳ぐ？
きりん：や・・やめておく・・。
水族館もクリアかな・・。
リョウ：ちょっと違うんじゃないですかね・・どちらかと言えば怪談の方・・。
きりん：廊下も広い！
椎名：お茶持ってくるね。お母さんも挨拶したいって言ってるからここで待ってて。
リョウ：はい。
きりん：おー。
リョウ：すごいですね。欄間の彫り物もとても繊細で。
きりん：わー。こういう掛軸とかって初めて生で見た！
リョウ：あ、だったら美術館もクリアですね。
きりん：なにそれ、いくら豪華だってお家と美術館は全然違うよ。
（リョウ：なぜ苦笑い？）
きりん：まだかな？椎名のお母さんにトマトのお礼言わなくっちゃ。
リョウ：そうだ、椎名さんのお母さんってどんな人でした？
きりん：そっくりだったよ！顔っていうか雰囲気が特に。
リョウ：へー。じゃあしっとりシリアス系でクールでミステリアスな。
椎名：お待たせ、こちら母です。
母：こんにちは、どうも初めまして！
リョウ：かわいい・・。
きりん：あれ？違った。
じゃあさっきの人って・・？
母：素敵なお友達がいっぱい！うちの子がいつもお世話になってます。
リョウ：町子です、こちらこそいつも椎名さんにはお世話になっておりまして・・。
きりん：森野きりんです。よろしくお願いいたします。
椎名：え？なにこれ？
リョウ：きりんって大人の前だと礼儀正しくなるんですよ・・。
椎名：いいもの見た。
母：まあなんて礼儀正しいよい子なんでしょう！せっかく来たんだからゆっくりしていきなさいね。あ！確かこの間もらったお茶菓子が！
はい！ショートケーキにチーズケーキ、ザッハトルテに葛餅に、お中元もあるのよね。お隣さんからもらった温泉まんじゅうにもみじまんじゅうに酒まんじゅう！
椎名：母さん、お昼前だから。
母：あらやだ。じゃあ持ち帰ったらいいんじゃない？
リョウ：あ、そんな・・。
きりん：いただいていきます！
これだよ、リョウ！ほら！スイーツ食べ放題の項目もクリア！
リョウ：もう・・きりん・・。
母：あら、そのノートは？
へえ夏っぽいイベント？じゃあ庭で流しそうめんなんかしてみたら？
きりん：流しそうめん！
リョウ：わたしテレビでしか見たことないです。家でできるんですか？
母：ええ、ちょっと準備が大変だけどいい思い出になるんじゃないかしら？好きな竹を取ってもらいなさい。
椎名：うん。
きりん：好きな竹？
リョウ：ここホントに東京なんですか・・？
きりん：すごい！これで森林浴もクリア！あ・・そんな項目なかった・・。
椎名：二人も竹選んでくれる？なるべく太くてまっすぐなやつがいいんだけど。
リョウ：はい。
太くてまっすぐ・・太くてまっすぐ・・きりん？
きりん：あ・・うん。畑で見たのって誰だったんだろって・・。
リョウ：トマトをくれた人ですか？
きりん：うん、すっごくね、椎名にそっくりだったんだ。和服着てて・・。
リョウ：和服・・めずらしいですね。
お墓があるんですね。敷地内にお墓があるってすごいですね。お庭が広くないと無理ですもん。
きりん：もしかして・・さっきの人・・
幽霊かもしれない・・！
リョウ：え？あ、イベントノートに怪談ってありましたもんね。
きりん：だってだって！突然消えちゃったんだよ！椎名にそっくりだったし着物とか昔の人みたいで椎名の御先祖様とか！？
「あー！！」
椎名さん家、豪邸でしたね・・。
最初にリョウちゃんが描いていたスイカのお漬物ってわたしの田舎にもありました・・なかなかマイナーな食べ物な気がします。
以上、Aパートでした。
関連リンク
第5話「ぢゅるるんっ、ごくん。～流しソーメン～」Aパートお気に入り台詞集
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