9月5日の発表会で明らかとなった「ドラゴンクエスト」最新作のオンライン対応。ナンバリング最新作の発表は喜ばしいものであるが、一方でオンラインという言葉に引っかかる人も多くいるだろう。
「ファイナルファンタジー」
言わずと知れたドラクエと並ぶ日本の二大RPGの一つ。
このFFはドラクエに先駆けて2002年に完全オンラインゲームとして「ファイナルファンタジー11」が発売されており、現在もなおサービス継続中だ。しかし、出せば数百万本だったFFでさえ、オンラインゲームとなるとユーザーは一桁減った。単純に発売当時はネット環境が整っていなかった人もいるだろうし比較はできないものの、シリーズ通して遊んだファンでも「11」だけは遊んでいないという人は結構見る。私の周囲でもこの「11」だけやっていない人はいる。
「オンラインゲームはよくわからないから」
「他人と一緒に遊ぶのって気を遣いそうでイヤ」
「オンラインゲームは人生壊れるって聞くから怖い」
その理由は様々だが、実際に何かしらの理由で遊ばないという人は確かにいる。プレイしている人からは高い評価を得ていながらも、こうまでオフラインゲームとではユーザーの数が変わってしまった。
私自身、これまで数多くのMMORPGを遊んできた。スクウェア・エニックスから発売されたものだと、
「クロスゲート」
「ディプスファンタジア」
「ファイナルファンタジー11」
「ファンタジーアース」(MMORPGとは違うが)
「ファイナルファンタジー14」
と、そこそこの数遊ばせてもらっている。現在も数本のソフトをプレイしているが、ここまでプレイしてきたほとんどのMMORPGに「進化」は見られない。こんな事を書いてしまうと一部のユーザーの方々には不快な思いをさせるかもしれない。しかし、私はMMORPGの話になると周囲にはこう漏らしている。
「キャラとかグラフィックを好みで選べばいい」
これはある意味で正しいと思っている。
オンラインゲームにおいてもっとも重要なのは、その世界に仲間がいるかどうかである。そしてそこへたどり着くまでにはプレイヤーが感情移入できるキャラクターを作れるかどうかだ。ただ、もう一つの意味としては、
「どれをやってもゲーム内容に大差はないよ」
という意味も込めている。同じように感じているユーザーは多いのではないか?
それだけに「DQ10」に期待されるものは非常に大きいものがある。あの子供から大人まで幅広い層に楽しまれているドラゴンクエストがオンラインゲームになった。これでどれだけのユーザーをオンラインゲームの世界に引き込む事ができるか? ユーザーにとってもだが、ゲーム業界にとっても、この「DQ10」の売れ行きは気になるところだろう。「FF11」はビジネスとしては大成功を収めた。そこから次のステップへユーザーを導くはずだった「FF14」はすでにご存じのとおり。時が止まってしまったかのようなオンラインRPGの進化・発展を「DQ10」が見せてくれるのか? 今から気になるところである。