第73話「送りバントを決めろ! の巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!
9回表墨谷の攻撃は2番イガラシから。
川北のマウンドには負傷した小野田に代わってヨシ。
初球を強振したイガラシの打球はセカンド正面への強いゴロだったが、だんだんスピードを失いどん詰まりのゴロへと変化。
セカンドからファーストへの送球は際どいタイミングながらも、ヘッドスライディングしたイガラシと交錯した弾みでファーストのグラブから球がこぼれ落ちてセーフ。
その隙を突いたイガラシはまんまと2塁まで進む。
このプレーに田淵監督やヨシが
「危険なスライディング」
「守備妨害」
だと抗議し、審判が集まって協議を行う。
その間ヨシは、
「ちくしょ。イガラシって奴…1年坊のくせに…」
「一見疲れてそうな顔してあんな走塁してくるとは…」
と、その大胆なプレーに複雑な表情を浮かべる。
協議の結果、ノーアウト2塁でそのまま試合は再開。
続く3番倉橋は送りバントを狙う。
疲れているイガラシに対して1つ牽制をしてからの倉橋への初球。
バントの構えで待つ倉橋だが、
「ん!」
「ボールが来ない?!」
「いや! 来る…!」
思いっきり振った腕からワンテンポ遅れたように見えたヨシのボール。
ところがバットに当たる直前で突然曲がり、バント失敗のファールとなる。
（ボールが見づらい上に……変化してきた）
動揺する倉橋。
審判から新しいボールを受け取ったヨシは、わずかな隙も見逃さずにすかさず2塁へ牽制。
なんとかセーフではあったものの、2度の牽制でイガラシの呼吸はさらに乱れてしまう。
2塁からボールが返ってくると、今度は早いモーションで打者への投球。
「わあ! 今度は早い!」
驚く倉橋。
しかもボールの伸びにも驚いてしまい、この球もバント失敗のファールとしてしまう。
「このピッチャーやりづれえ～～」
と墨谷ベンチからも動揺の声が飛ぶ。
2ストライクとなり、谷口に指示を求める倉橋。
なんとしても1アウト3塁にしたい谷口の指示はスリーバント。
ヨシは3球目を投じる前にも2塁をけん制。
（ヘン。このイガラシって奴…なにが中学日本一だ）
（所詮は軟式だろ）
（1年坊だから体力がないのがミエミエだ）
そして3球目。
高めのクソボールに見えた球は大きく曲がってストライクゾーンへと入ってくる。
これを空振りしてしまった倉橋。
さらにキャッチャーがすぐさま2塁へと送球。
今度は完全にアウトかと思われたタイミングもなんとかセーフ。
1アウト2塁。
「すまん、谷口」
「このピッチャー、ボールが見づらい」
と話す倉橋に、
「ドンマイ。おれがなんとかする」
と答えて打席に向かう谷口。
（谷口。ここは「ヒッティング」だよな?）
（まさかもう一度「送りバント」じゃ…?）
谷口の背中を見てそう思う倉橋。
谷口が送ったサインに2塁上のイガラシが驚く。
マウンド上に集まった川北内野陣は、ここで今日ホームランを打っている4番だからバントはもうないだろうと話すが、その中でヨシだけがバントは排除できないと反論。
墨谷には「ツーランスクイズ」をやったデータもあるとし、
「もしサードにやってきたら一応注意だよ。ター坊」
「わかったぜ。ヨシ」
と、サード田辺とあらためて確認をとる。
試合再開。
ヨシの思ったとおり、谷口は初球からバントでサード前へと転がす。
3塁は間に合わないと判断してファーストへ送球。
ところが
「ん!」
「ボールが来ない!」
ファーストへ送球される様子がない事に驚く谷口。
田辺は送球したように見せかけて、まだボールを手に握っていた。
イガラシがそれに気付いたのはサードを大きくオーバーランしたところ。
「よ…読まれていた!」
ここで第73話が終了となります。
イガラシが目に見えて疲れ切ってる中で、よくギリギリ踏ん張っているなという回でした。
このあたりは1年生とは言ってもさすがといったところでしょうか。
対するヨシは隙がない相手って感じですね。
これまでの墨谷のデータもしっかり頭に入っているようだし、試合の流れや空気を読むのに長けている気がします。
特に何もなくても疲れが出てくる終盤で相手するのはイヤなタイプかなぁ。
イガラシが3塁をオーバーランした状態。
次回でこのピンチをどう切り抜けるのか。
楽しみです。
・第69話「2打席連続ホームラン中の巻」
・第70話「予定より早い継投の巻」
・第71話「やられたらやり返す! の巻」
・第72話「小野田の執念の巻」
・第73話「送りバントを決めろ!の巻」
「キャプテン2/プレイボール2」感想ページ
谷口がシングルヒット打って
サイクルだと思ってた
そういえば今回74話でも戸室や加藤が話していた通り、この試合谷口は4の4なんですよね。
第三打席まで本塁打、3塁打（本塁アウト）、2塁打（3塁アウト）だから9回の打席含めるとサイクルヒット達成?
二打席目の川北のプレーがどう判断されたかも気になりますが……。
72話の次回予告で
進んでいた記録とか
書かれてたはずなので、
そうじゃないかな?と
ほんとだ！
『進行していたある記録』
とありますね～。
戸室、加藤、鈴木の会話が次回で記録に気付く伏線かな？
ファールになって審判からボールを受け取ったときにすぐに牽制していますが、インプレー中だったのでしょうか?すごく違和感ありました
あの場面での流れはそのあたりわかりにくいですね。
実際どうなんでしょう？
井口は、前日の練習で球数を多く投げているので
大島に続いて再登板は、あるでしょうか？
９回の登板は、ほかの３人より、井口でしょうね
イガラシと井口の１年生コンビが、川北高校打倒のキーになると思います。
ここを勝って甲子園に向けて残り２戦（明善、谷原）に向けて頑張ってほしいです
左対左という予告通りならやっぱり9回は井口になりそうですね～。
ただ、おっしゃる通り前日の練習の影響がピッチングにどう出るか……。
ほかの投手陣ほどではないにしても疲れは見えましたからね。
今回の川北戦でさらに体力消耗しての明善と谷原戦。
甲子園への道のりは大変だけど墨谷の粘りに期待したいです！
ここでツーランスクイズはないと思うけどなぁ。ランナーは疲れきってるイガラシだし、いくらヨシがくせ者ピッチャーでも谷口の実力からして打てないとは思えないんですけどね。延長に入ったら墨谷が不利のような試合展開だからどうしても1点欲しいところですけど、ツーランスクイズはなかなか冒険ですよね。我々が知ってる谷口は「ここはなんとしてもイガラシを返す」と闘志満々で打席に立つんですけどちょっと弱気な印象ですね。
そういえば次回予告の「左対左」の話はどうなったんでしょうかね？井口対井上？それともヨシ対井口かな？いずれにしてもどうなるのか楽しみですね！
イガラシの疲れを考えたら結構怖い賭けですよねぇ。
この試合では川北にいいように振り回された影響で谷口が弱気になっているのか、だからこそ流れを変えたいのか……。
そういえば左対左なかったですね～。
今回の様子だと次回で井口対井上なのかなぁ？