「プレイボール2」第72話感想

第72話「小野田の執念の巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!

6回裏からマウンドに上がった谷口はランナーを出しながらも0点に抑える。
だが、6回7回と球数は増えていき8回裏。
1アウト3塁の場面で打席には9番小野田。
この回はヤバイという田所と墨谷応援団の視線の先、川北スタンドではこのチャンスに大声援を送る選手の父兄や弥生電産社員たちの姿。
一丸となったこの大声援の圧がマウンド上の谷口にとってはイヤなのだという。

対する打席の小野田も、4点差などすぐに追いつけると思っていたところが8回まで追いつけなかった今の展開は計算違いだったらしく、この打席は真剣勝負で取りに行くと気合い十分。
倉橋はスクイズを読んではずせのサイン。
3塁ランナーがスタートを切る。
ウエストボールに慌てた小野田だが、なんとかバットにボールを当ててサードとピッチャーの中間へ転がすことに成功。
「サードサード!」
「松川ボールだ!」
倉橋が指示を出すが、川北応援団の大歓声にかき消されて谷口にも松川にもその声が届いていない。
（ええい。ここは上級生のおれが行く!）
「違うんだ谷口!」
谷口の判断と倉橋の叫び。
まっすぐ来た松川の方がこの場面は早かった。
捕球した谷口がすぐさまホームへ送球するが遅く、すぐに諦めた倉橋はファーストならアウトにできると判断。
（おれもファースト生きてみせる!）
（勝ち越しのランナーとして残るんだ!）
「絶対!」
凄まじい気迫の小野田が1塁へヘッドスライディング。
際どいタイミングとなったもののここはアウト。
ここにきて川北に同点を許す事となったが小野田の様子がおかしい。
慌てて田淵監督が駆け寄ると、ヘッドスライディングした際にベースで指を突いてしまったらしく、これ以上の投球は無理だと判断。
田淵はすぐさまヨシに指示を飛ばす。
一方の谷口は後続を打ち取って3アウトチェンジとするも、こちらもみんなに抱え起こされるほどの疲れ具合だった。

9回表。
川北のマウンドには負傷の小野田に代わってヨシ（柏原）が上がる。
左投手で小野田ほどのスピードはないものの、腕が遅れてくるタイプのためにボールが見づらいタイプなのではと墨谷は分析。
なにより前の新木場戦に投げていないから墨谷にとっては初見の相手となる。
ヨシの投球練習にまたまた盛り上がる川北応援団。
墨谷の打順は2番のイガラシからだが、打席へ向かうのすらやっとという様子で歩いて行く。
硬式1年目で公式戦準々決勝まで戦ってくる大変さに、いくら天下のイガラシと言えどもつらさがにじみ出ていると話す田所。

マウンド上のヨシは幼馴染の中で自分だけが控えだったが、自分は小野田にも引けをとらない自信があると第一球を投じる。
（確かに見にくいフォームかもしれんが…）
（小野田には劣るハズなんだ!）
その初球をフルスイングしたイガラシ。
バウンドした鋭い打球となる。

ここで第72話が終了となります。

結果として負傷して降板となった小野田ですが、スライディングした時の表情はまさに執念といえるいい表情だったように思えます。
そしてついにヨシの登板。
腕が遅れて出てくるボールが見づらい左投手。
マウンドに上がってからの表情や思いからも自信が伺えます。

対する墨谷は疲労の他に、川北応援団の大声援という圧力も相手にしなければいけません。
イガラシの打球は内野を抜けたのかどうか。
次回で回ってくる谷口とヨシの対決は?

色々気になるところです。

・第68話「4点差と3点差の違いの巻」
・第69話「2打席連続ホームラン中の巻」
・第70話「予定より早い継投の巻」
・第71話「やられたらやり返す! の巻」
・第72話「小野田の執念の巻」
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