第41話「大飛球のゆくえの巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!


5回までパーフェクトピッチングを続けるイガラシは6回のマウンドへ。
打席には代打として登場のモウちゃん。
広瀬の暗示によって
『ベルトから下のボールは見えない』
状態で打席に入ったモウちゃんに、イガラシの初球は低めいっぱいのストライク。
当然暗示によってそれが全く見えなかったモウちゃんはビックリ。
対するマウンド上のイガラシは谷口から、この打者は不気味だからカウントが悪くなったら勝負するなと言われているものの、自分はパーフェクトピッチングをやっているんだとあくまでも強気に攻めていく。
2球目は低めワンバウンドのボール。
3球目もワンバウンドのボール。
(お…おれとしたことが…)
2球続けてのワンバンにイガラシは動揺。

だが、打席のモウちゃんはここまでの球全てが見えないため、ネクストバッターズサークルの広瀬を見て、
(オマエ……なんちゅーことをしてくれたんだ)
と、イガラシ以上に動揺を隠せない。
しかし、広瀬はあくまでもこれでいいのだと目が訴える。
もっともこの試合ずっと球が上ずっていたイガラシが3球続けて低めに来たのは計算外の様子。
そしてイガラシの4球目は、まさかの打者の後ろ側への大ボール。
あわや死球かというとんでもないボールにも微動だにしないモウちゃんに、両軍ベンチとスタンドが驚く。
カウント1-3となり、谷口の指示通りに歩かせるべく『外せ』のサインを送る倉橋だが、
(『意識的な歩かせ』なんてイヤだ)
と、ボールにはするが、谷口から教わった小さく曲がるシュートで内側へ外そうと考える。
5球目。
ようやくベルトから上のボールが来たことで、この打席初めてボールが見えたモウちゃんは
(見える! 今度は見える)
と、振りに行くものの、内角へ喰い込んできたボールはバットには当たったがバックネット方向への大きなファールフライ。
(今度は頼みます! 捕って下さい倉橋さん)
そう願うイガラシだったが、ボールはバックネットの高い部分へと当たってファール。

マウンドに集まる墨谷内野陣。
谷口から
「今のは確かに外したんだな?」
と聞かれて、外しましたと答えるイガラシ。
倉橋も確かにボールのコースだったと話し、カウントは2-3となったが、
「勝負したいとこだがここで色気を出すのはやっぱり良くない」
「ここはガマンして歩かせてくれ」
と、谷口からはあくまでも勝負を避けろとの指示。
その指示にやはり納得がいかないイガラシは、せめてもの抵抗からか、6球目も同じ小さく曲がるシュートを内角へ投げ込んで打ち損じを狙う。
これもベルトより上な事から強引に当ててきたモウちゃんの飛球は高々と上がる大飛球。
誰もが内野フライかと見上げたものの、打球はなかなか落ちてこず、レフト方向へと上がり、追いかけるレフトの戸室がついにはフェンスにへばりつく。
それでも打球は落ちてこないまま、まさかのホームラン。

ここで第41話が終了となります。

感想

ここまでパーフェクトピッチングを続けていたイガラシでしたが、とうとう打たれたのがまさかのホームラン。
パーフェクトを続けてきたが故に外しきれなかった事から最悪の結果となりましたが、このあたりでまた倉橋と険悪なムードにならなきゃいいんですけどね。
これまでにコメントでも指摘される方がいらっしゃいましたが、墨二時代のイガラシならここは個人プレーよりも試合に徹して確実に外してきたと思うんですが、どうもイガラシのキャラがブレているような気はします。

さて、次回の予告には
『ブレブレのキャプテン』
とあります。
「気味が悪い」
と感じていたモウちゃんにホームランを打たれた事で、谷口の心にも乱れが出始めるのでしょうか。
今回の一打が試合を動かしてきそうな気配です。

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4 Thoughts on “「プレイボール2」第41話感想

  1. はらちゃん on 2021年9月19日 at 8:18 PM said:

    このイガラシの感情、なかなか面白いと思います。そもそも井口の思う通りイガラシは我の強い人間だしまだ高校一年生の子供です。
    墨二時代は二年生から丸井君のフォローに徹する羽目になるしキャプテンとなってからはボスとしての役を徹底しなければならない。と、合理主義者の面が出ていました。
    しかし今は谷口などがいる為、全体的なチーム構成や部員の面倒等イガラシが直接関わらなくても良い立場、まぁ自分の役割だけを考えて動いている状態。
    そして高校野球の難しさや自身のハンデなど努力だけでは克服できない?といった壁に突き当たり
    それに比べて、そこそこ出来るが自分より劣っていた井口が、今やメキメキと頭角を表して結果を出している。そうなれば余裕などなくなりますし大人げなくても倉橋君に取るなと言いたくもなります。
    子供ですから流動的でもいいかなと思いました。

    • ついなんでもこなしてしまう万能選手という印象で見てしまうけど言われてみれば高校一年生なんですね~。
      そう考えると墨高入ってからのイガラシの性格もわかる気がします。
      墨二時代は丸井の方が子供っぽい印象でしたけどイガラシの方が年下ですもんねw

  2. ここに来て、イガラシは元より、率直な意見を述べる倉橋も一歩下がりつつあるように感じましたね。次回で変わるかもしれませんが。
    墨高に入ってからの谷口は次回予告のような「ブレブレ」な所をまず見せなかったので、段々とキャラクタの設定に不安が募ってきます。

    • キャラのブレ具合は気になるところですねぇ。
      一貫しているのは丸井くらいかなぁという印象で、谷口もここまではらしさを保っていましたけど次回どうなるのか……。
      あの谷口の思考をブレさせるほどにモウちゃんと広瀬のコンビが凄いという方向に描くんでしょうか。

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