「プレイボール2」第17話感想

第17話「走って帰れの巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!

1点リードで9回裏のマウンドへ上がった井口は、先頭打者にあっさりホームランを許して同点に追いつかれるも、続く打者を3球三振に。
まさかの結果に浪国監督からはこの試合が引き分けに終わったら明日は特守特走だと怒声が飛ぶ。
三振してベンチに戻った打者はホームランを狙って大振りしたかと呆然。
それを踏まえて続く打者は塁に出るバッティングを意識。
一方、セカンドから井口の見守る丸井は
（今の3球……良かったぞ！）
と、確かな手応えを感じた様子。

続く打者への第1球。
打者は単打狙いのシュアなバッティングでセンター前を狙うも空振り。
打者だけでなく、墨谷内野陣全員が
（速い！）
と感じるストレート。
浪国打者は落ち着くために次の1球を見逃すもド真ん中のストライクで、あっさり2ストライクと追い込まれる。
自分まで三振するわけにはいかないと気を引き締める打者だが、想像していた以上の井口のスピードと、監督からの三振すなよー！　という視線に激しいプレッシャーを感じ、ここでセーフティバントを狙う。
自分の技術なら失敗はしないと自信がある様子だったが、ボールにバットを合わせられずにまさかの三振。
6球で三振ふたつという結果に浪国ベンチは驚きとショックを隠せない。
井口の球が速いのか?
こっちは最初（井口から）ホームランを打っとるんやどと戻ってきた打者を問いただす監督。
確かに最初マウンドに上がった時は“打ちごろ”と思ったそうだが、ウォームアップ15球を終えてから変わったという。
自分が敵に塩を送ったせいだと言うのかと怒鳴る監督だが、自身も井口がマウンドに上がった時のぎこちなさが消えていることに気付く。
ここまで井口をナメていた浪国打者も気持ちを入れ替え、まずはバットに当てる事を心掛ける。

次の打者への第1球。
なんとかバットに当ててバックネットへのファール。
（当たる！）
初球をバットに当て、続く2球目を狙い通りファールグラウンドに飛ばしたことで、打者の心に余裕が少し生まれる。
そんな中でじっと井口を見つめる丸井は神社での練習を思い出し、練習の成果が出たのかと考える。
だが、それ以上に高校入学一ヶ月でここまで結果を出した井口に相当な才能を感じていた。
そして第3球。
プライドを捨て、バットを短く持った浪国打者はセンター前に打ち返すべくスイング。
しかし、真芯に当たるはずだった井口の球はククッと曲がってバットの下を通過。
まさかの変化球で三振に終わる。

丁度その頃、昼メシを終えて戻って来た第3試合で墨谷と戦う相手の師岡ナインの姿があった。
自分達が浪国と戦った結果が10対3だったから、墨谷だと12対1くらいじゃないかなどと話しながらグラウンドへ戻るも、まさかの7対7の引き分けという結果に師岡ナインも驚く。

最後の打者となった浪国の打者は井口の球がストレートだけと思い込んでしまったことを後悔。
そんな浪国ナインの帰りのバスが到着するも、引き分けのショックで正気を失ったのか、監督から大阪まで走って帰れと指示されてしまう。
そして先頭打者のホームランのあとは、3者3球三振という結果に終えた井口の凄さに墨谷ナインも声が出せずにいた。
井口のボールが全国レベル相手に通用すると手応えを感じる谷口。
当の井口本人も自分のボールが甲子園常連校をキリキリ舞いさせた事に驚いていた。

ここで第17話が終了となります。

先頭打者のホームランでやはり準備不足が露呈した井口でしたが、その後のウォームアップによって実力を発揮。
谷口、松川、イガラシの3人が苦労した甲子園常連校の浪国相手に、まさかの3者3球三振！
浪国監督にしてみれば余裕を見せた事でこのような結果を招き、プライドをズタズタにされた感じではないでしょうか。

誰よりもこの結果に驚いている様子の井口の表情と心でこの第17話は終わりましたが、次回からは師岡との試合開始。
墨谷ナイン全員を驚かせた井口の成長が、どのような形で活かされるのか見ものです。

・第13話「金属バットを持つの巻」
・第14話「強い打球の守り方の巻」
・第15話「カッカするピッチャーの巻」
・第16話「ウォーミングアップの巻」
・第17話「走って帰れの巻」
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