『Eマンガ先生』第11話です。
以下、Aパートお気に入りな台詞を書き連ねてみました。
(ネタバレ注意)





紗霧:あー!明日発売!うれしいー!
正宗:工口マンガ先生!工口マンガ先生!
紗霧:そんな名前の人知らない!

正宗:お!
紗霧:何?
正宗:ついに明日、俺たちの新作の発売日だ!
紗霧:うん!
正宗:アキバの本屋で和泉マサムネフェアをやってくれるんだって。一緒に見に行かないか?

紗霧:一緒?

正宗:いってきまーす。

紗霧:一緒ってこういう事だったんだ。
正宗:兄弟デートだな。
紗霧:ば・・バカ!

正宗:これで俺も3シリーズ目か。デビューしてから3年、長かったような短かったような。

紗霧:兄さんが小説を書き始めたのって?
正宗:5年くらい前かな。

当時はおふくろが亡くなったばかりで、家ん中暗くてさ。

父:正宗、寂しいか?

正宗:寂しくない!俺は大丈夫!
父:そうか。
正宗:でもわからないんだ・・家族のために何をしたらいいか・・。

あ・・。

父:お前が笑って楽しく暮らしてりゃそれだけでいい!お前が幸せなら俺たちも幸せだ!家族なんだからな。
正宗:母さんも?
父:ああ。

正宗:わかった!

それから好きなこと見つけなきゃって色々やった。どれも面白かったけど夢中にはなれなかったな。そんな時、ネットで小説を書いている人たちを見つけたんだ。楽しそうにさ。で、これだったらもしかしてって。
紗霧:はまった?

正宗:ああ!めちゃくちゃ楽しくてさ!

紗霧:ふーん!なんで?
正宗:きっかけがあって。
紗霧:へえー、そうなんだ。

正宗:ちなみに紗霧はその頃何やってたんだ?
紗霧:登校拒否!

だって!お父さんとお母さんが離婚した後しばらく学校に行ってなかった・・。

正宗:しばらくってことはその後立ち直って学校行くようになったんだ。

紗霧:うん、きっかけがあって小学校はちゃんと行ってた。
正宗:中学校もちゃんと行こうな。

紗霧:そのうち・・。
正宗:で、そのきっかけって?
紗霧:秘密。

母:紗霧ー!

学校遅れちゃうぞー?

紗霧:うーん・・あんまり・・。


あ!

うーん・・すごっ!

書きためてるの?


この小説はいつ書いたやつ?


10話まで?全部?



なんだこいつ・・。






なんだこいつ・・。

正宗:なにせ初めて書いた小説だったから今よりもずっと下手クソで痛々しくて・・でも楽しかったな。

紗霧:「勇者マサムネの冒険」でしょ?

正宗:お前も読んでたのかよ!あ・・あの作品のことはすぐに忘れるんだ!いいな?

紗霧:俺は勇者マサムネだ!

うおー!必殺!雷神!

斬滅剣ー!

正宗:うわー!!!やめろー!!!

紗霧:アハハハハ!

正宗:ついに・・よし!痛って・・。


紗霧:おー!

おー!よーし!

正宗:ん?


あ!あー!やっほー!

お父さん!俺、プロの小説家になる!

父:そりゃまた突然だな。何かあったのか?

正宗:気づいちゃったんだ!実は俺天才だったんだよ!

父:アハハハハ!
正宗:なんで笑うんだよ!
父:あ、いや、すまん。そうだ、ちょっと待ってろ。

さっき届いたばっかなんだけどお前にやるよ。
正宗:え?でも・・。

父:プロの小説家になるんだ。必要だろ?

正宗:うん!おー!超かっこいい!
父:エヘヘ!

正宗:それが小説にはまったきっかけ。
紗霧:そ・・そうだったんだ。

正宗:俺が初めて書いた小説を面白いって言ってくれた人がいた。俺が作ったキャラクターに絵を付けてくれた人がいた。

すごくうれしくてめちゃくちゃ楽しくて・・だから俺はプロを目指したんだ。

小説サイトの掲示板とメールだけの繋がりだったけど、
紗霧:ウフフ。
正宗:友達だったと思う。

紗霧ちゃんと正宗君は兄弟になる前から「友達」だったんですね!
正宗君の過去と紗霧ちゃんの過去が垣間見えるお話でした。
以上、Aパートでした。Bパートに続きます。

 

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