PSVitaソフト「戦国乙女 ～LEGEND BATTLE～」ストーリーの尾張編第四章と第五章です。
尾張、駿河 国境付近
前田トシイエ
お、御館様ぁっ！
織田ノブナガ
ようイヌ、サル。退散してきたのか
前田トシイエ
えっ……いえ、あの……その……
織田ノブナガ
ふ～むふむ……どうやらお嬢とやりあってきたようじゃな
豊臣ヒデヨシ
は、はい……
織田ノブナガ
イエヤスも一緒じゃったと見えるな。
そのキズ、彼奴の魔法攻撃独特のものじゃ
前田トシイエ
す、すげえ！ 御館様、ひと目見ただけで！？
織田ノブナガ
二人がかりで勝てなんだか。
おそらく敗因は、飛ばし過ぎて息切れ……ってとこかの
前田トシイエ
……や、やっぱり御館様はすげぇーや！
戦場の何もかもお見通しなんですね！
豊臣ヒデヨシ
……あの～、御館様？
織田ノブナガ
何じゃ
豊臣ヒデヨシ
その、そこに置いてあるの、遠メガネ……ですよね
前田トシイエ
あら？
織田ノブナガ
わっはっは！ そうじゃ、お主らの動きは全部見ておったわ
前田トシイエ
そ、そういうことでしたか！ ……御館様、意外にお茶目なんですね
織田ノブナガ
まあイヌは初陣じゃからな。
血気にハヤって猪突猛進すると思っておったら、案の定じゃ
豊臣ヒデヨシ
ほらあ、だから言ったじゃないか
前田トシイエ
う、うるせえ！ お前がモタモタして足ひっぱったんだよ！
豊臣ヒデヨシ
何だとおっ！？
織田ノブナガ
こらこら、そんなことはよいわ。
戦場では誰でも血気盛んになるもんじゃ
しかしな……
前田トシイエ
ふぎゃっ！？
豊臣ヒデヨシ
いった～い！
織田ノブナガ
このノブナガの家臣が、負けてスゴスゴ引き下がってくるとは
何事じゃ！！
豊臣ヒデヨシ
もっ、申し訳ありませ～ん！
前田トシイエ
御館様、平に！ 平にご容赦を～！
織田ノブナガ
もうよい！ ワシが直々に打って出る。ワシについて参れ！
豊臣ヒデヨシ
は、はい！
織田ノブナガ
いよ～、お嬢。ワシにも茶ぁ一杯、点ててくれんか
今川ヨシモト
あら……大将のお出ましですわね
織田ノブナガ
さっきはワシの家臣達が世話になったのう
今川ヨシモト
オホホホ、デキの悪い家臣を持つと苦労なさるわね
前田トシイエ
んだと、この……！
織田ノブナガ
お主は黙っておれ
前田トシイエ
……むぎゅう
今川ヨシモト
……ほんっと、家臣も家臣なら大将も大将ですわ！
どこまでも野蛮極まりないですこと！
織田ノブナガ
そうカッカするな。この合戦、まだ消化不良じゃろう？
ワシが直々に相手してやろうと思ってな
今川ヨシモト
やれやれ、そう来るだろうと思ってましたわ
織田ノブナガ
くっくっく、お嬢とワシの縁じゃからな……
今川ヨシモト
そんな縁、御免被りたいですけどね
織田ノブナガ
ふっ、行くぞ！！！
織田ノブナガ操作で今川ヨシモト戦
時間切れ勝利？
今川ヨシモト
そろそろ諦めたらどうかしら？ ノブナガさん
織田ノブナガ
お嬢こそ余計な意地を張らず、ワシの軍門に下れ
今川ヨシモト
本当に野蛮人ですわね
織田ノブナガ
まあ、そう言うな。ケリを付けたいのはお互い様じゃろ？
？？？？
暫くっ！
この戦 私が預かります
今川ヨシモト
あ……あなたはヨシテル様！？
足利ヨシテル
双方武器を収めなさい
豊臣ヒデヨシ
し、将軍さまっ！？
前田トシイエ
将……軍？ えっ、マジ？
織田ノブナガ
…………
足利ヨシテル
ノブナガ殿、久しぶりです
織田ノブナガ
誰かと思えば……いきなり何用じゃ、ヨシテル
足利ヨシテル
他でもない。この戦を収めに来ました
織田ノブナガ
何じゃと？
足利ヨシテル
今すぐこのような戦は止めるのです。
徒に国力を損耗させる行ないは、もう終わりにせねば
今川ヨシモト
ヨシテル様……
足利ヨシテル
松永の謀反を鎮めた折には、各国の武将が和合に応じた……
それなのに、未だ戦乱の世は続いています
あれは何の為の和合だったのか。一時、京の都に平穏を
もたらしただけで、皆また戦場に散っていってしまった……
織田ノブナガ
…………
足利ヨシテル
ノブナガ殿、考えたことはありませんか？
このまま戦に明け暮れていて、日の本は良いのだろうかと
もはや民の疲弊も限界に近い。一刻も早く和合して戦を終わらせ、
世を平定せねばならない。今がその時ではないかと
豊臣ヒデヨシ
将軍様……
足利ヨシテル
こうした各地の戦を止めさせるため、私は奔走しているのです。
どうかノブナガ殿、今一度、協力を願えませんか
織田ノブナガ
…………
……話は終わりか？
足利ヨシテル
え？
豊臣ヒデヨシ
お、御館様？
織田ノブナガ
終わったのならそこを退け。お嬢と合戦の最中じゃ
足利ヨシテル
ノブナガ殿！ 私の話を……
織田ノブナガ
退かぬなら、お主から先に斬り捨てるぞ！！
足利ヨシテル
……ノブナガ殿……！
織田ノブナガ
ワシは本気じゃぞ……？
豊臣ヒデヨシ
御館様！ 御館様、抑えてください！
前田トシイエ
……一体、何がどうなってんだ？
今川ヨシモト
……は～っ、ヨシテル様
この野蛮人に難しいお話は通じないようですわ！
前田トシイエ
おい、そこの緑色、御館様に向かって何言ってんだい！
今川ヨシモト
み、緑色！？
織田ノブナガ
もうよい。興が覚めたわ……サル！ イヌ！ 帰るぞ！
前田トシイエ
はっ、はい！
豊臣ヒデヨシ
……
足利ヨシテル
ノブナガ殿……私は……
豊臣ヒデヨシ
お、御館様……
織田ノブナガ
サル！ そのようなフヌケ、放っておけ！
豊臣ヒデヨシ
はっ……はい……
足利ヨシテル
…………
今川ヨシモト
こんなのが攻めて来るんですから、
戦を終わらせたくても無理というものでしょう？
足利ヨシテル
…………
尾張編:第五章～使者来訪～
尾張 清洲城
前田トシイエ
なぁ、ヒデヨシ。最近の御館様、様子が変じゃないか？
豊臣ヒデヨシ
この前の合戦を途中で止められたから、機嫌が悪いんじゃない？
前田トシイエ
ふ～ん。まぁいいや。オイラもあの緑色に負けて悔しいから、
ちょっくら修行してくるわ！
そんな折、ヨシテルの使者がノブナガの元を訪れた……
大友ソウリン
……そういうワケで、ヨシテル様はこの国の行く末を深く憂いて
おいでなのです
織田ノブナガ
…………
大友ソウリン
京で一同が力を合わせ松永を討ち倒した一件。再びあのような団結を
成せば日の本は救われる、ヨシテル様はそうお考えなのです
貴殿の意にそぐわぬ点があったことは、重々承知しております。
しかし、ここはどうかヨシテル様の意を汲んで、今一度……
織田ノブナガ
……ふわあぁ～……
大友ソウリン
……ノ・ブ・ナ・ガ・ど・の
織田ノブナガ
ん？ おお、まだ続けておったのか。気が付かなんだ
大友ソウリン
……くっ……
織田ノブナガ
構わぬ、続けるがよい。昼寝にはちょうどよい読経じゃ
豊臣ヒデヨシ
お、御館様……
大友ソウリン
お経ではありません！ ヨシテル様からの大切な言伝です！
織田ノブナガ
何が言伝じゃ……ソウリンが遥々訪ねて来たというから、
ワシは期待しておったのに
大友ソウリン
期待？
織田ノブナガ
京での約束を果たしに来たと思うたのにのう
大友ソウリン
……今度お手合わせ願う、というアレですか
織田ノブナガ
ふん、覚えてはおったか
大友ソウリン
あいにく、今は些事にかまけている余裕などありません。
とにかく、今のノブナガ殿が間違っていると、ご認識ください！
織田ノブナガ
そうじゃ、手合わせがかなわぬなら、そのカラクリ人形を
置いていってもらおうかの。土産には手頃な品じゃ
大友ソウリン
なっ……ドウセツは大切な家族の一員です！ 手土産呼ばわりは
許しませんっ！
織田ノブナガ
物騒な得物を脚に仕込んだ家族か？ お主もなかなか良い趣味を
しておるなぁ。くくく
豊臣ヒデヨシ
あの、御館様、そのくらいに……
大友ソウリン
そのくらいにしておかないと、ぶっ放すぞ！
豊臣ヒデヨシ
わ～っ、ウチの中で大砲は止めてぇっ！
立花ドウセツ
……ソウリン様もお控えください
大友ソウリン
むっ……止めるなドウセツ！ お前のことをとやかく言われて、
黙ってなどいられるか！
立花ドウセツ
ここへケンカしに来たのですか？ ヨシテル様の言伝はまだ……
織田ノブナガ
もう遅いな。ソウリンもほどよくブチ切れたし、ここは約束の
手合わせに雪崩れ込む頃合いじゃろう。わっはっは！
豊臣ヒデヨシ
御館様、それが狙いだったんだ……
大友ソウリン
上等だっ！ ノブナガ殿、表へ出ろ！
織田ノブナガ操作で大友ソウリン戦
楽勝
立花ドウセツ
それまで！
大友ソウリン
ド……ドウセツ、止めるな！ まだ勝負は付いてないぞ！
立花ドウセツ
このくらいにしておきましょう。ソウリン様
織田ノブナガ
何じゃ、もっと遊んでいかんのか。
なんならカラクリ、お主だけ留まっても良いぞ？
立花ドウセツ
……ご遠慮申し上げます。私はソウリン様の“家族”ですから
織田ノブナガ
フンっ、そうか……
おい、ソウリン。帰ったらヨシテルに伝えるのじゃ
大友ソウリン
……何だ
織田ノブナガ
今のお主では、何百年かかっても天下を治めるのは無理じゃ、とな
大友ソウリン
な……何だとぉ！？
立花ドウセツ
ソウリン様、行きましょう
大友ソウリン
お、おのれノブナガあっ！！ 今度やる時は
ボッコボコのギッタギタにしてやるんだからあああぁぁぁぁっ！！
織田ノブナガ
……
豊臣ヒデヨシ
……御館様……
織田ノブナガ
……サル、お主どう思う？
豊臣ヒデヨシ
はい？
織田ノブナガ
ヨシテルはまがりなりにも将軍じゃ。彼奴に天下が治められると思うか？
豊臣ヒデヨシ
え……えっと……
織田ノブナガ
……それとも、間違ごうておるのはワシの方かのう？
豊臣ヒデヨシ
そ、それはないです！ 御館様は絶対正しい！
そうですよ、将軍様の方が間違ってるに決まってますよね！
織田ノブナガ
ふっ……サルよ
豊臣ヒデヨシ
は、はい
織田ノブナガ
ヨシテルが間違ごうておるなどと、誰が言うたか？
豊臣ヒデヨシ
……えっ？
織田ノブナガ
まぁよい。久しぶりに運動したから汗をかいたわい。
ひと風呂浴びるとするかのう
豊臣ヒデヨシ
あ、お、御館……様……？
感想
将軍ヨシテルの介入と大友ソウリン&立花ドウセツの登場。
ソウリンがいいキャラしていて気に入りましたｗ
こういう地を隠しきれないキャラって好きです。
立花ドウセツはカラクリって言われてるけど、この世界だと作り物なのか？
ギャラリーモードで設定を確認しようと思うも立花ドウセツの項目はまだ開いておらず……。
しょうがないのでソウリンの鎧破壊を眺めてみた。
貧乳が多い世界ですね。
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・尾張編:序章～第一章
・尾張編:第二章～第三章
・尾張編:第四章～第五章
・尾張編:第六章～第七章
・尾張編:第八章～第九章
・尾張編:第十章～終章
・ゲーム日記ページ
