今月末にニンテンドー3DSでリメイク版が出る本作。
今回はそれに先駆けてGB版のレビューを書きたいと思います。
本作はゲームボーイ/ゲームボーイカラー両対応ソフトとして発売。
ドラゴンクエストシリーズの登場したモンスターを仲間にして戦わせるという、話だけ聞けば「ポケモン」ぽい感じのゲームです。
●システム
本作の主人公は「ドラゴンクエスト6」に登場したテリー。
彼が子供の頃の物語となっており、主人公が一切喋らないという設定は本編でも受け継がれている。
ただ、テリー自身は「ドラゴンクエスト6」では喋っていたためにそちらのイメージが定着しているかも?
もっとも引換券なんて言われた後の彼とは違って、やはり子供時代は可愛らしいです。
(旅の扉)
本編では各地を繋ぐワープ地点として登場した旅の扉。
本作では各世界へ向かうためのものとなっており、各旅の扉をくぐるとランダム形成されるダンジョンが広がっている。
そして各ダンジョン(というよりもフィールド)の最下層ではボスが待ち構えており、倒せばシナリオ進行というのが本作の流れ。
ボスの待つ手前の階層からはシリーズに使われたフィールド音楽が流れ、 最下層ではシリーズファンなら嬉しいシチュエーションが待っているのはファンサービスだろうか?
何気に感動します。
(モンスターを仲間に)
本作では「ドラゴンクエスト5」や「ドラゴンクエスト6」(SFC版)のように、戦闘で倒したモンスターが仲間になる可能性がある。
仲間モンスターは戦闘で経験値を稼ぐことでレベルアップをし、様々な特技を覚えていく。
また、モンスター同士を「配合」させることで全く異なる強力なモンスターの卵を産ませることが可能。
この場合、親となるモンスターは消えてしまうものの、特技や能力を引き継いだモンスターが卵から誕生する。
これを繰り返しながらお気に入りモンスターを強化していくのが本作のメイン要素となる。
また、モンスターにはそれぞれ「性格」がある。
性格はモンスターの行動に現れる場合もあるが、私はあまり気にしたことはなかった。
だから対戦では勝てなかったのか?
(戦闘はオート)
戦闘でプレイヤーが介入できるのは作戦指示のみ。
お馴染みの「みんながんばれ」や「いのちをだいじに」である。
あとはどのように戦うか、モンスター達に委ねられることとなる。
ただし、モンスターの「野生値」が高いと作戦通りには動いてくれない。
こちらは仲間にして連れて歩いていれば数値が下がるのであまり気にする必要もないけどね。
(格闘場)
シナリオ進行の上で最重要となるのがこの格闘場。
ここで上のランクを目指すのが本作の目的であり、最終ランクをクリアすることで本編はクリアとなる。
もちろん本編クリア後もゲームは続くので、あくまでシナリオ上の目的であると考えた方がいい。
当然勝ち抜くためには強力なモンスターを揃えていくことが必須となる。
当時(今でもだが)大人気だった「ポケモン」ブームに上手く乗っかった感じのある本作であるが、 私のような昔ながらのゲーム好きには本作の方が親しみのあるモンスターが多いこともあってか、すんなりゲームの世界へ入り込むことができた。
一見すると面倒そうな「モンスターを仲間にする」「配合させて強化」といった要素を、できるだけ簡潔にわかりやすくできるようにしているあたりはドラクエならでは。
誰にでも遊べるという点はやはり大きな長所です。
(写真はニンテンドー3DS版)
本作はPlayStationでもリメイク版が発売されている。
ただ、今から遊ぶのであれば最新のリメイクとなるニンテンドー3DS版を待ってみるのが一番いいかもしれない。
3DS版の紹介は発売後にまた書かせていただく予定です。