第112話「ノルマの巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!
浪国戦。
1人5球は縞馬に投げさせるという作戦を立てた墨谷。
2回裏最初の打者である4番イガラシは2球見送って2ストライクから、3球目のフォークをなんとかバットに当てる。
(3球投げさせたぞ…。あと2球…)
4球目。
フォークにヤマを張るイガラシ。
(さっきは奇跡的に当たったけど……ヤマを張らない限りこんなの絶対当たらない!)
狙い通りの目の前でストンと落ちるフォークが来る。
(ヤマが当たった!)
なんとかバットにかすらせるも、ボールはカドバンのミットへ。
審判がアウトを告げるが、直後にカドバンのミットからボールがこぼれてファール判定。
(助かった。これで4球投げさせたぞ)
ほっとするイガラシ。
(フォーク……2球当てやがった)
そして縞馬。
5球目。
(2球フォークを続けたあとのストレートを振ってきたら……)
(100%空振る)
浪国バッテリーのサインはストレート。
(ヤマはストレートだ!)
ヤマを張ったストレートが来てバットを振るイガラシ。
なんとかバットに当てたもののキャッチャーフライとなって1アウト。
それでもノルマの5球を投げさせる事に成功。
アウトにはできたものの、フォークのあとのストレートで空振りさせられなかった事に納得いかなげな様子の縞馬。
打席には5番松川。
初球。
ストレートを外れていると見た松川。
見送ってボール。
続く2球目も外れていると見た松川の判断通りストレートがはずれて2ボール。
縞馬のボールの迫力に驚きつつも、これで三振してもノルマは達成できると考える松川。
3球目はストレートが入ってストライク。
4球目はカーブが決まってストライクとなり、2ストライク2ボール。
(よし。ノルマは達成されているが、ここからはどう粘るか!?)
5球目をカットしようと当てに行くが、打球は高々と上がるセカンドフライとなって2アウト。
打席には6番加藤。
(よし。おれはバットを寝かせてみる)
バットを寝かせて打席に立つ加藤に縞馬は
(左ね…)
と、特に気にする様子はなし。
初球、2球目とストレートを見送ってあっさり2ストライクと追い込まれる。
(コイツらツーストライクまでは見て行こうって作戦なんやな)
気付く縞馬。
3球目のカーブをファール。
4球目のストレートもなんとか当てるが打球が足に当たってファール。
(よし! もう2~3球粘ってやる!)
気合いが入る加藤。
(あ~もうめんどくせーわ)
一方苛立った様子の縞馬は5球目にフォークを投げてきたが、加藤はその落差に驚きながらもバットに当てて、1塁線へのゴロにする。
(切れてくれ!)
と願うも、切れずにファーストに捕球されて3アウトチェンジ。
「よっしゃナイスピッチやシマ」
ベンチへ戻る縞馬にカドバンが声をかけるが縞馬は、
「初見でおれのフォークに当てる者が何人かいるんだよね」
「2打席めならまだわかるんやが…」
と、墨谷打線に対して何やら思うところがある様子。
「気にすんなやシマ。そんなこと」
と、カドバンは言うが……?
試合は先発のイガラシが谷口からの指示でカドバンと縞馬との勝負は避けながら、他の打者には打たせるピッチングでバックがしっかり守り浪国に追加点を与えない。
一方打つ方は個々がノルマを達成するもヒットは出ず。
5回を終わった時点で3対0のまま。
縞馬はここまでノーヒットノーランだが球数は80球に達していた。
(5回で80球か…。ちょっと多いが心配ないやろ)
と考える浪国監督。
(ヒットは打てなくてもタマ数は投げさせてる)
と手応えを感じる谷口監督。
そして6回表。
(最初は打たれてどうなるかと思ったが3点差のまま試合は進む)
(このまま行って縞馬のタマ数が行けば…最後の方で何かが起こせる?)
守備位置についた丸井が考える。
そのまま6回表も2アウトまでおさえて、打席には3番カドバンが入る。
ここでも谷口からのサインは敬遠。
(え! ツーアウトランナー無しですよ…)
勝負したいイガラシとそれを察する谷口。
ここで第112話が終了となります。
カドバンと縞馬を避けながらも5回まで初回の3点のみに抑えているイガラシ。
これだけでも大したものだと思いますが、やはり本音はこの2人も抑えて勝ちたいといった感じでしょうか。
打つ方もなんだかんだで粘れているようなので、縞馬の疲れや気持ち的な変化によってはチャンスくるかな?
次回は、
イガラシの”我”を認めるか否か?
『前のめりになる!』の巻
イガラシの勝負したい気持ちを察した谷口が、次回どのような指示を出すのか。
あくまで敬遠かなぁ。
・第108話「ツッパリがやってきたの巻」
・第109話「見たことのないボールの巻」
・第110話「魔法の国の世界の巻」
・第111話「小さな目標の巻」
・第112話「ノルマの巻」
・「キャプテン2/プレイボール2」感想ページ
・「キャプテン」連載開始50周年記念特集ページ
・キャプテン2(15)
・キャプテン(1)
・プレイボール2(1)
・プレイボール(1)
初コメント失礼します。いつもご苦労様です。
思えば波国の比較的弱い代でも竹バットでまともに打ち込まれていたイガラシが、最新話でこうして強い代の波国が金属バットを使ってもなんだかんだで5回3失点で抑えているのを見て成長を感じています。練習シーンがあまり描かれていなくても影ながら努力を積んできたのですかね。
何にせよ墨谷対波国の今後の展開が楽しみです。
hikkaさん、こちらこそコメントありがとうございます!
練習試合から考えると本当成長感じさせられますよね~。
正直初回に3点取られた時は一気に崩れてしまうんじゃないかなと思ったので、ここまでその3失点のみに抑えている事にイガラシの凄さをあらためて感じさせられました。
やっぱり影の努力もずっと続けているんでしょうねぇ。
hiroさん、レビュー楽しみにしていました。今回もありがとうございます。
イガラシ敬遠を嫌がる、ですか。まあ私は、もはや原作のイガラシとは別人だと思っているので、今更キャラ設定がどうのと言うつもりはないのですが。
ただ、ちょっと心理描写が雑だなと思ってしまいました
この浪国戦、イガラシは前の試合で打ち込まれたショックを引きずり、恐る恐る投げてましたよね? それが投球に何かしら手応えを得た描写もさしてなく、唐突に初回にホームランを打たれたバッターと勝負したいと言い出すって、いくらなんでも不自然かと……。
すみません。もう批判的なコメントはしないつもりだったのですが、どうしても気になっちゃったので。次はもう少しポジティブな書き込みをしますので、ご容赦下さい
追伸。先日、ブログタイトルを「拝啓、ちばあきお先生」から「物語の記憶」に変更しました。小説「続・プレイボール」も準々決勝の激闘を掲載中ですので、気の向いた時にでも遊びに来ていただけたら、嬉しいです。
記憶さん、こちらこそいつもコメントありがとうございます!
コメントは批判的否定的な内容も個人としての貴重な感想ですから、お気になさらずどんどん思った事を書き込んで下されば嬉しいです。
ここにきて勝負したがるイガラシには私も違和感覚えました。
かつての谷口が東実戦で1選手として立ち向かったような気持ちかもしれませんが、少なくともこの試合みんな勝利を捨てているわけではないし、何か起こせるかもという気持ちでこれ以上の追加点をやれない状況で、あのイガラシが我儘を言うかなと。
ここで谷口が監督としてどういう判断を下すのか気になっています。
ブログタイトル変更されたんですね~。
またぜひ作品読みに行かせていただきます!
こんにちは。いつもありがとうございます。
ここまでの展開は墨谷側から見るとまずまずの試合内容ですね。ここでの追加点を許すか許さないか大きいですよね。
もっと勝ち上がって墨谷OB集結!という自分の希望が叶うべくw逆転に期待したいです。
頼むで谷口名采配
しんさん、こちらこそいつもコメントありがとうございます!
1回終わった時点でどうなるかなと思っていたのですが、2回以降イガラシが打たせてバックに任せると割り切った事と、カドバンや縞馬を避けたのも大きかったですね~。
縞馬も心理的に揺らぎ始めたように見えますし、ここを勝ってさらに上へ!
そしてOB大集結はほんと見てみたいです!
中学時代は近藤の代わりに敬遠した事もあるのに、
谷口が上にいると選手としての我が出るイガラシ。
どうなるんでしょう?
ちなみにベンチの敬遠を拒否して逆転打を打たれたのは縞馬のモデルの牛島投手です(笑)
墨二キャプテン時代の方が大人だった印象ですね~。
みんなをまとめる立場だったキャプテン時代と、いち選手として勝負できる今との違いもあるのでしょうか。
牛島さんそんなエピソードあるんですか!
まさか縞馬でそのエピソード再現とかやるのかなw