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先日、紹介記事を書いたばかりのニンテンドー3DS用ソフト「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D」レビューです。
ソフトの簡単な紹介については紹介記事をご覧いただきまして、今回は実際に本編をクリアした上での感想を中心に書かせていただきます。
紹介記事についてはこちらをどうぞ。

ゲーム内容
オープニング

主人公はサブタイトルにもあるとおり「ドラゴンクエストⅥ」に登場したテリー。
彼の子供時代の話となっている。
ある夜。
部屋のタンスから現れた「わるぼう」が姉のミレーユを連れ去ってしまう。
その直後に現れた「わたぼう」によってタイジュの国へと連れて来られたテリーは、王様からモンスターを競わせる「星降りの大会」で優勝すればどんな願い事も叶うと言われ、ミレーユを助けるためにモンスターマスターとして大会出場を目指す。

ドラクエらしくあっさりした演出でゲームはスタートします。

モンスターを仲間にしよう

モンスターを仲間にして戦わせるゲーム。
乱暴な言い方をしてしまうと「ドラクエ版ポケモン」です。
登場モンスターは500種類以上。
野生モンスターをスカウトして仲間にしたり、モンスター同士を配合して新しいモンスターを仲間にする。
育成は「ドラクエ」らしく敵との戦闘に勝つ事でレベルアップさせていく。

GB版では最大で3人PTだったのが本作では最大4人PTへと変更。
ただし、中型モンスターや大型モンスターは4枠あるうちの2枠以上を占領するため、好き勝手に強いモンスターばかりでPTを組むということはできなさそう。

モンスターをスカウト
このスカウト要素は「ジョーカー」からの要素だったっけ?
オリジナルでは倒せばモンスターが仲間に……だったはずだけど、ちょっと記憶が曖昧でわからない。
こういった要素の追加をどう感じるかは人によって異なるんだろうけど、「ジョーカー」「ジョーカー2」をまともにプレイしていない私でもすんなりと受け入れられたので問題はないと思います。

ただ一つだけ気になったのは「他国マスターのモンスターをスカウトできる」こと。
じつはこれが大変なバランスブレイカーだったりする。
他国マスターの目の前でセーブし、欲しいモンスターのスカウトに成功するまでやり直しを繰り返せば、どんな強力なモンスターでも必ずいつかはスカウトできてしまう。
「スカウトゲージが低いと無理なんじゃ?」
と思われるかもしれないが、じつはゲージの数値が一桁であろうとスカウトは可能。
中には1以下の数値でスカウトできたというツワモノまでいる。
つまり何度失敗してもやり直しまくれば、いつかはSランククラスのモンスターも仲間にできてしまうわけです。
そして、そういったモンスターを仲間にしてしまえば、もう残りのモンスターが何であろうが何匹いようが、本編クリアはラクラクできてしまうという……。
「スカウトしなければいいじゃん」となってしまうわけだけど、やはり目の前にかつて苦戦した強力モンスターの方々が現れると仲間にしたくなるんだよねぇ。
己の欲望には勝てなかった……。

じつは今回ちょっと理由がありまして、格闘大会のSランククリア後に最初からやり直すことになってしまったんだけど、この他国マスターのモンスターをスカウトしたおかげで初回プレイ時の半分以下のプレイ時間でクリアできました。
そういう意味では非常ありがたかったんだけど、あまりオススメはしません。

その他

グラフィック
オリジナルでは平面だった世界が今回は立体で描かれており、また違った世界に見えてくる。
キャラクターも主人公テリー(名前変更可能)以外は表情の変化がないものの、ドラクエのキャラクターをきっちり表現できています。
そして3DSならではの3D演出については比較的おとなしめ。
私はずっと3DボリュームをMAXでプレイしているけど目が疲れるような事はありませんでした。

サウンド
そして、オリジナル版をプレイしたユーザーさんなら気になるのは本編で流れたBGM。
こちらもオーケストラ仕様となっている事や、ニンテンドー3DSの音質が非常に良い事からとても盛り上げてくれます。
私のような古くからのファンだと「冒険の旅」を聴いたりするともう感動モノ。
思い切って各世界でのボス戦のBGMも本編の曲を流してくれたら……と思うのは贅沢か?

ルーラの存在
本作でのルーラはタイジュの国の主要箇所にワープできるようになっている。
王座の間、モンスター牧場、旅の扉の間、格闘場、大井戸広場、図書館、バザー会場、星降りのほこらなど、物語を進めて移動できる場所が増えると、ルーラでワープできる場所も増えていくので、移動の手間を最小限におさえることが可能。

そして、各旅の扉のボス手前の階層にある「いざないの水晶」に触れておけば、二回目以降の挑戦では「いざないルーラ」で一気にボス手前の階層までワープする事も可能となっている。
本作のルーラは優れものです。

賛否両論ある戦闘速度

「ドラゴンクエストⅧ」あたりから言われるようになった戦闘テンポの悪さ。
それまで戦闘では敵だけ表示されていたものが味方キャラも表示されるようになり、その行動も一つ一つ見なければならないため、メッセージ主体だった7作目までと比べるとイヤでもテンポは落ちる。

ただ、慣れとは恐ろしいもので今回遊んでいる中で私個人はイライラすることはあまりなかったです。
動作の遅いモンスターだと「早くしてよ」と思う事もたまにあったけど、それ以外でのテンポが非常に良いので気にならないかな。
ただまぁ速度調整やスキップ機能があれば良いという意見には賛成。

Wi-Fi通信対応

今回、Wi-Fiランキングバトルに参加。
ローカル通信については身近な知人と会う時間がなかったので今回はまだ未プレイです。
このモードでは「めざせ最強!マスターズGP」「ルール限定!チャレンジャーズGP」の2つの大会に参加が可能。
「めざせ最強!」はルール無用のバトルで好きなモンスターでパーティを組んで参加可能。
「ルール限定!」はその時々で適用されるルールに従ったパーティ編成で挑む必要がある。
どちらのモードも五回戦を戦うことになっており、それぞれ勝つと賞品をもらえるので、Wi-Fi接続できる環境にある人は日々の楽しみとして参加しておくと良いのでは?
大会に参加すれば勝ち点を獲得。
それによってランキング登録されるのがこの「Wi-Fiランキングバトル」のようです。
勝ち点はバトルをするごとに加算されていくので、参加すればするだけランキングも上がるのかな?

このランキングバトルはそれぞれ1日1回しか参加できず、まだ私は2回しか参加できていないので詳細については不明です。
なんと言ってもみんな強い……。
でも、「めざせ最強!」は参加賞としてモンスターのたまご、「ルール限定!」は肉をもらえるので、とりあえず参加しておくだけでも価値はあるかと。

本編クリア後の追加シナリオ(ネタばれ)

エンディング終了後に「星降りの大会・レジェンド」に挑むことになります。
細かい話を書くとネタばればかりになるので省略させてもらうけど、当然本編以上に苦戦を強いられるため、ここからはある程度モンスターの配合も考えつつゲームを進める必要が出てくる。
また、この「星降りの大会・レジェンド」はちょっと特殊ルールとなっており、タイジュの王、マルタの王、カレキの王、そしてミレーユの誰かとチームを組んで挑むことになる。
その経緯については実際にプレイして確認していただくとして、一度チームを組んだキャラとは二回組めないルールとなっているので、このあたりの思考も重要かも?

現在、この「星降りの大会・レジェンド」攻略中なので、これが終わった後の要素のついては未確認です。

感想

3Dになった事による不満点があるとすれば、おそらく上でも書いた戦闘のテンポくらい。
ただ、過去の記事でも何度か書いたように私は「とりあえずBダッシュ(またはYダッシュ)で死んでも笑い続ける」人間。
それほどゲームに関しては短気イライラな人間だけど、戦闘でイライラしたのは大型モンスターの行動くらい。
それ以外の点では快適なプレイが楽しめたので、大半の人は気にならないんじゃないかな。

あとは追加要素をどう感じるかなんだけど、私は今回のリメイクについて不満だと思う点はなかった。
すでにGB版、PS版と二回もクリアしているので、
「正直今さらテリーを遊ぶのもなぁ」
なんて思っていたけど、蓋を開けてみればどっぷりとハマりこんでしまっています。
本編クリア後の追加シナリオや、お気に入りモンスターの配合・育成、友達とのローカル通信対戦、Wi-Fi通信でのバトルなど、長く付き合える一本なのではないだろうか。

こうなってくると気の早い話だけど「ルカイル」のリメイクにも期待してしまうところ。
ファンならそれ以上に最新作が遊びたい?

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