第81話「センバツに行った奴らのレベルの巻」の感想です。
※一部シーンの説明を変更いたしました
ネタバレ含むのでご注意!
谷原戦。
初回から3点先制した墨谷。
予想外の流れに谷原は監督も選手もうめき声をあげる。
マネージャーが監督に、先発野田は練習試合でも墨谷にヒットを打たれたと話すと、監督はわかってると答えて早々に野田からエース村井に交代を告げた。
「え? こんなに早く?」
今度は墨谷にとって予想外の交代。
2塁ランナー倉橋も
(なんだと!? 本当に代わるのか?)
(野田がノーアウトのまま降りるとは…)
(一気に3点も取られたんで谷原は早いスイッチに踏み切った)
と、マウンドにあがった村井を見つめる。
村井の投球練習に沸く谷原スタンド。
一方ベンチでその球を見つめる谷口は、
(やはり村井が……今大会対戦したピッチャーの中では一番速い)
とし、2塁の倉橋も、
(がんばって3点めを取ってくれたイガラシは良かったんだが…)
(2点で止めておけばこのタイミングでの交代はなかった)
と、複雑な気持ちを覗かせる。
そんな墨谷の空気を感じ取ったのか、谷原キャプテンの捕手佐々木も、
(お、いい具合に気圧されてるぞ…)
(もういいようにはさせないぞ)
と気合いを入れ直す。
試合は無死2塁。
5番松川の打席から再開。
練習試合では代打を出されたために村井の球をほとんど見れなかったという松川は、バットを短く持って進塁打狙いのミートに徹した構え。
初球ストレートを見送ってストライク。
(こんなタマだったっけ?)
(記憶のイメージよりは数段速い…)
次は振ると決めての2球目。
右方向を狙った松川のスイングだが、高めストレートを空振り。
「松川。目を切るのが早い!」
「もっと最後まで見るんだ!」
谷口から指示が飛ぶ。
今の松川はキャッチャーミットにボールが収まってから振っていたらしい。
3球目。
1球遊んでくるかと考えた松川だが、遊びはないとわかり、
(打たなくちゃ!)
と焦ってスイングした打球は平凡なピッチャーフライとなって1アウト。
ベンチに戻り、村井の球についてどうだったか聞かれた松川は、
「も…ものすごく速かったです」
と告げる。
それを聞いた谷口は次打者の半田にミート打法の徹底を確認。
「え。僕もバントしなくてもいいんですか?」
と尋ねる半田だが、このスピードだとバントの方がかえって難しいとし、右方向へ打つよう指示する。
半田の初球。
ミートを意識してのスイングは空振り。
もっと振りを小さくするよう谷口が声を出す。
一旦タイムをとって打席をはずす半田。
(速いなんてもんじゃないぞ)
(おとといの小野田なんて比べものにならない)
2球目。
(当てる! 当てる!)
(右方向!)
狙い通り右方向セカンドへのゴロを打った半田。
(よし! これは3塁へ行ける!)
スタートを切る2塁ランナー倉橋。
セカンドからファーストへボールが送られて半田はアウト。
(やった! こうなる!)
狙い通りの進塁打を打てたと確信した半田だが、
「ならねえよ!」
セカンドはまさかのサードに送球。
タッチプレーだが判定はアウト。
(あれを”進塁打”にさせてくれなかった~~!)
セカンドの一分のスキもない動作と強肩に、ただただ驚くばかりの半田と墨谷ベンチ。
しかし、谷原のマネージャーはここまで墨谷が1回もバントしてこないことを不思議がる。
谷原監督は
「ウチのピッチャーからバントするのは難しいと思ったからなんだろ」
と話すが、
「今の5番・6番は2回バントすれば1点ですよ。普通はそう考えます」
「春先の練習試合で…ウチに19対5で負けたチームの戦法じゃありませんよ」
「あの谷口キャプテン……よっぽど強気なのか……」
「それともウチをナメてるのか…?」
と考えるマネージャー。
ここで第81話が終了します。
初回無死の状態からエース村井が出てきたことで、墨谷のそれまでの勢いが完全に抑え込まれた気がします。
それどころか練習試合でのトラウマ、谷原の強さを思い出させるような流れになってるような……。
また監督の後ろでマネージャーが色々進言するっていうのは、これまで見てきた相手チームにはなかった光景でした。
墨谷だと去年までなら半田がそういう立ち位置でしたね。
そういえば半田の打席。
捕球したセカンドがファーストへ送球してバッターランナーの半田がアウト。
ファーストがセカンドへボールを返して、セカンドが今度はサードへ送球して2塁ランナーの倉橋もアウト。
半田の前に松川がピッチャーフライでアウトになっているので、この時点で3アウトだと思うのですが、このあとのシーンでは谷原の監督が、
「よしよしツーアウトまで来た!」
と言っていたので、この一連の流れで私が勘違いしている部分があるのかな?
(疑問だった半田の打席のシーンについて、コメントにて状況を教えていただきました。
ようやく理解できたので、次回以降の展開と矛盾させないよう、そのシーンの説明文の変更をいたしました。
教えて下さりありがとうございました!)
それはともかく谷原戦はここからが本番といった感じですね。
・第77話「心が弱い人達の巻」
・第78話「悔いのないようにの巻」
・第79話「機能する打順の巻」
・第80話「エースが出てくる前に…の巻」
・第81話「センバツに行った奴らのレベルの巻」
「キャプテン2/プレイボール2」感想ページ
なるほど〜。
そういうことなんですね。
僕もファーストがどうしてセカンに投げたのか謎でした。
となると半田は想像以上に鈍足ですね。それとも半田がアウトというのもこれも半田の想像なのでしょうか?
半田が生きてるとなると、谷原の監督の「よしよし2アウトまで来た!」の辻褄が合いますよね。
問題のシーンですが、
セカンドからファーストへの送球は半田の想像シーンかと思います。
進塁打成功!
と思いきや
セカンドが直接サードへ送球で倉橋アウトでは?
4-3-5ならともかく4-3-4-5でアウトじゃ倉橋の足遅すぎますし(笑)
コメントありがとうございます!
半田の想像だとあのシーン通りになるはずが、実際にはセカンドはサードへ送球したってわけですね~。
確かに4-3-4-5でアウトだとどれだけ倉橋の足が遅いんだってなりますねw
教えていただいてありがとうございます!
先ほど、どうも違和感がと書き込んでいましたが、半田のファーストでアウトとなったコマの次がセカンドの送球ですね…
この手の漫画でここまで騙し的な表現を使うのはどうかと思う所もありますが、ひょっとしたら、あきお先生も矛盾となるところが散見されたところからの表現だったのかも、とも湧いてきました。
ともあれ、この手の議論が沸き上がること自体が城倉先生の狙いだったのかもしれません。
私もこのシーンは何度も読み直したのですが、やっぱりわかりにくいなぁという印象が残りました。
こうしてみなさんの色々なご意見や見解を見させていただくと、なるほどな~と思ったりもします。
狙い通りだったとすれば見事にはまった感じがしますねw
初めてコメントします。
毎回、楽しく見せてもらってます。
半田のセカンドゴロでセカンドはファースト送球ではなく、サードへ投げていると思います。
(描写してますが、ファースト送球は半田の想像と思います)
なので、次回はツーアウト1塁からスタートだと思います。
コメントありがとうございます!
なるほど。
半田の想像だから
(こうなる!)
って台詞があったんですね~。
ようやく理解できました。
ありがとうございます!
コミックスで再度見ましたが…半田のイメージというところは確かにその通りかもしれませんが、コマも普通の枠で、違和感が残りますね。単なる間違いというのが、正解のような気もします。
ここで引っかけのような表現を使うのは問題ですね。まさかと思いますが、このフォーアウトも同様で、審判員にエラーが多すぎて試合として成り立たなかった可能性も出てくるような…つまりこれが伏線ではないかと。
読み過ぎまたは足らずでしょうかね。
今のお話では松川、半田、倉橋で3アウトですから、谷原の監督の「よしよし2アウトまで来た!」が謎ですねw。
それにしても半田よく当てましたよね。半田でも打てたんだからそのうち村井を捕らえることが出来ると信じたいなぁ。でも変化球を混ぜてこられたら追加点は厳しそうですね。
早く先が読みたいです^_^
やっぱり3アウトで合ってますよね。良かったw
半田は球をしっかり見るから当てられたのかなぁ。
あの速球に変化球まで混ぜられたら今のままだと手が出なさそうですねぇ。
やっぱり谷原はこれまでの相手とは違うようです……。