任天堂より発売されたニンテンドー3DS用ソフト「新・光神話 パルテナの鏡」の紹介です。
これは面白い!


●独特の操作に最初は戸惑う 
まず最初に断っておきたいのは、本作には初回版・限定版・通常版といったものは存在せず、 全ての本作に「3DS専用スタンド」が同梱されている。
 このスタンドは3DS本体を固定するためのものだが、本体カバーをつけていても固定される上に、 本作以外のソフトもかなり遊びやすくなるはず。
 単体では800円で売り出されているので、手に持って遊ぶのは疲れるという人には丁度良い拡張アイテムと言えるだろう。

本編はフルボイス
 本編は全編フルボイスによって展開。
 『空中戦』や『地上戦』で戦っている最中も、常に主人公ピットと他キャラの掛け合いが繰り広げられる。
 かなりコミカルな内容のものも多いので、キャラクター達の性格を知る上でも楽しめることだろう。
 もっともゲームプレイ中は敵への対応に忙しくて、ゆっくり聞いている暇などないのが欠点か?

各章3つのステージ構成
 ステージは「章」単位で構成されており、各章を始める際には悪魔の釜に投げ入れるハートの量を自由に調整できる。
 これはいわゆる難易度調整で、ハートをたくさん投げ入れると難易度が上がるかわりに取得できるアイテムも良い物となる。
 もちろんハートは消耗品なのでそのあたりとの相談となるが、初回プレイ時は無理せずに低い難易度でプレイする事をおすすめする。
 1つの「章」は空中戦~地上戦~ボス戦で構成されている(一部例外あり)。
 1つの章クリアにかかる時間は個人差もあるとは思うが、大抵は10分~20分ほど。
 『空中戦』
 プレイヤーは飛行するピットを動かしながら襲ってくる敵を倒していく事となる。
 飛行ルートはオートなので、敵の殲滅や障害物を避ける事に集中できるようになっている。
 かつて人気を博したセガの「スペースハリアー」をイメージしてもらえばわかりやすいかも?
 『地上戦』
 こちらは様々な仕掛けが用意された3D空間を、ユーザーが自在にピットを操作して進めて行く。
 難易度で言えば空中戦よりこちらの方が当然難しく、またどの章においても空中戦より長めに設定されている。
 『ボス戦』
 地上戦の最後に待ち受けるボス戦。
 難易度次第では地上戦よりホッとできるほど弱い。
 特にゲーム序盤はボスまでたどり着いた時の安堵感が半端ないです。
 中盤以降は弱点を上手く狙ったり、ボスも様々な妨害や攻撃を仕掛けてくるのでわりとやられます……。 

操作に慣れが必要
 本作の操作方法は結構特殊。
 まずは『空中戦』。
 主人公ピットの飛行ルートは女神パルテナによって自動で行われるため、 プレイヤーはピットをスライドパッドで上下左右に動かして敵弾や地形を避ける操作と、 タッチパネルで照準を合わせてLボタンで敵を攻撃する操作を専念ればいい。

 つづいて『地上戦』
 スライドパッドでピットを前後左右に移動。
 タッチパネルを横にスライドさせると視点移動。
 そして『空中戦』から引き続き、タッチパネルでの照準合わせとLボタンによる攻撃の操作を行う。

 これら二つの若干異なる操作性に最初は戸惑うかもしれないが、慣れてくるとある程度思い通りに操作できるようになる。
 特に一度クリアしたステージを再プレイした時に「慣れ」を感じる事ができるのではないだろうか。
 慣れれば結構爽快感あるプレイが可能になるかと。

●やり込み要素の数々
オンラインモード
 フレンドや遠くの人との対戦が楽しめるオンライン対戦モードでは、 3人1組となって争うチーム戦「天使の光臨」と、最大6人での乱戦が楽しめる「バトルロワイヤル」の2種類が用意されている。
 まぁとりあえずみんな上手いね。
 私のようなヘタレゲーマーにはちょっと厳しいけど、 それでもちゃっかり倒せたり、強力な神器が手に入ったりするわけだからついつい参戦してしまう。
 「天使の光臨」で入手した強い神器のおかげで、ソロプレイもかなりラクに進める事ができたよ。

神器や奇跡の収集
 ソロプレイでもオンライン対戦でも入手が可能なピットの武器となる神器と、戦いを有利に進めるための奇跡。
 特に神器は上記入手方法以外にも、ハートを使って購入したり、神器同士を融合させて新たな神器を入手する事も可能となっている。
 同じ神器でも付属している能力値の違いがあったりと、とにかく飽きさせない工夫が施されているのは大きい。

宝物庫
 他ハードでの「実績」「トロフィー」のようなものだと思えばいいかと。
 ステージクリアや特定条件を達成するごとにパズルのようなパネルが開放されていき、それに応じて神器やハートなどがもらえたりする。

●これ一本あればしばらくは遊べる
 簡単にプレイして簡単な紹介をするつもりが、ついついハマってしまって紹介記事の作成が遅くなった。
 シューティングゲームというジャンルとしてはかなりボリュームのある一本に仕上がっている。
 グラフィック、サウンドなど演出面も豪華。
 唯一気になったのは操作に慣れが必要な点ではあるが、やはりプレイしているうちに慣れてくるものだなと実感。
 今では思い通りのプレイができるようになり、それによって一度クリアしたステージをやり直すのもまた楽しみに。

 これ一本あれば当分遊べそうだと思える完成度です。
 シューティングやアクション系が苦手で見るのもイヤだという人はともかく、公式サイトや動画を見て「なんとなく難しそう」だと思っている人や、ここでも書いた「操作に慣れが必要」という点に引っかかっている人には、ぜひ実際にプレイしてもらいたい。
 どんなゲームでも遊んでいるうちに慣れてきます。
 また、ニンテンドー3DS本体は買ったけどどのソフトがもっとも3D映像を楽しめるかわからないという人にもオススメ。

 個人的には末永く遊べる最高の一本という印象です。

<「新・光神話 パルテナの鏡」公式サイト>
http://www.nintendo.co.jp/3ds/akdj/

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