「ドラゴンクエスト夏祭り2015」のディレクターリアル夜話内で、ディレクターのりっきーも取り上げたバージョン3.0スカスカ問題。
中には「そんなのは一部の人が言ってるだけ」という声もあるけど、わざわざここで取り上げるくらいだからやはり声は多いんだと思う。
そのあたり、夜話を見た感想などを少し書いてみよう。
新要素は色々あるんだけど
バージョン3は追加パッケージとして2015年4月30日に3800円(税別)で発売。
そのバージョン3.0以降に実装された新要素を再確認してみる。
・新職業(踊り子)
・新ストーリーと新ダンジョン
・すごろく
・達人のオーブ
・妖精図書館
・不思議の魔塔
ここに、
・ジュレットの結婚式イベント
・七夕イベント
・アストルティアハッピーくじ
・ハネツキ博士の調査依頼
・海イベント
と、そのイベントの成功有無はともかくとして、季節イベントなども加わる。
こうして見ると、実装から三ヶ月ちょっとでの量としてはけっして少ない量ではない。
では、なぜスカスカと言われるのか?
一番の問題は「新ストーリー」部分にある。
バージョン2ラストで新世界の目前でおあずけを食らい、
「バージョン3でその新世界へ行けるんだ」
と楽しみにしていたら、3.0の間は行けませんと来たから驚き。
3.0では既存のマップを回りつつ、各ストーリーごとにダンジョンがあるだけ。
「未知なる世界」「新しいフィールドBGM」「新たな種族やモンスター」
これらを期待していたユーザーからすれば完全な肩すかしを食らった状態。
りっきー曰く
「3.0のストーリーはプロローグ的な位置づけ」
追加パッケージを買って、それでは納得できるはずもない。
最初にも書いた通り、新要素の数自体は問題はない(バランス面などは別としても)。
だが、わざわざ数千円の追加パッケージを払わせるのであれば、最初にユーザーを納得させるだけの土台を提示するのは運営側の義務ではないだろうか。
バージョン3.1で実装される新マップ「炎の領界」が、どれほどのボリュームなのかはまだわからないものの、3.0でそこまで実装していたならユーザーの反応はまた違っていたはず。
その他の「すごろく」や「魔塔」といった要素は、その大きな土台があって初めて「遊び」として活きてくると思う。
その点に関して夜話では「アストルティア学園」や「スライムレース」でのボリュームアップを推していたのは、運営側の苦しい事情もあるのかもしれない。
実際、一気に新世界を実装できない事情もあるんだろうなとは思う。
それでも新たにパッケージを買わせているのだから、
「買って良かった」
「続けて良かった」
と思えるものを見せられなかったのは失敗と言えよう。
まずは課金アイテムをちょっと抑えては?
上でも書いたように3.0の感想を聞いて、
「じゃあ予定よりも早く新マップとストーリーを公開しよう」
なんて事はできるわけもないので、そこは諦めるしかない。
でも、気になるのは課金アイテムの多さ。
現在どれくらいの頻度で課金装備やアイテムが増えてるんだろ?
しょっちゅう出てる気がするんだけど。
あれらの一部でもゲーム内報酬に回していれば、もうちょっと満足度も上がったと思うんだけどねぇ。
カムシカプリズムをクエストと絡ませるとか、最新のキャプテンマントセットの一部を釣りと絡ませるとかさ(全部位揃えたければ課金必須でもいいじゃん)。
色々と絡ませやすい物があるのに、どれもこれもDQXショップに並べてしまうんだから。
ここも一部ユーザーの反感買った原因じゃないのかな。
内容がスカスカだと思ってるユーザーからすれば、ゲーム内部に手を加えずに課金アイテムばかり増やされたらそりゃ不信感募るってもんだ。
続いて欲しいからこその愚痴
私自身、「DQX」が発売されるまではフレとMMORPGを転々とし、なかなか満足できるゲームに出会えなかった。
そんな中で「DQX」は3年以上も続けているので、色々不満はあってもやはりずっと続いて欲しいという気持ちは強い。
それは私だけではなく、今回のスカスカ問題について不満を述べている人達も同じ気持ちだろう。
この「スカスカ」という言葉自体に不快感を示すユーザーもいるかもしれない。
忙しくてなかなかインできない人の中には、別にスカスカだとは思わないという人もいる。
だが、私の周囲でも「やりたい事がない」という理由でインしなくなった人を見かけるようになったのも事実。
異なる2つの層両方に満足してもらえるMMORPGを作るなんて無理な話なんだろうけど、開発陣にはそれにどこまで挑戦できるか頑張ってもらいたいところである。