ゲームボーイ/ゲームボーイカラー両対応版「ドラゴンクエストⅠ・Ⅱ」のレビュー。
他機種版との違いを重点的に覚えている範囲で書かせていただく。

ゲーム内容

本作はファミコン版ではなくリメイクであるスーパーファミコン版を元に作られている。
そのため、演出関連やゲーム内要素はSFC版とほぼ同じだと思っていただければ問題ない。

●変更点
オープニングデモ
「ドラクエ2」の方はSFC版と同じようにムーンブルクが襲われるシーンが入っているが、このGB版では「ドラクエ1」の方にも竜王によって光の玉が奪われるシーンと、モンスターによってローラ姫がさらわれるオープニングデモが挿入されている。
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移動
記憶が正しければ「ドラクエ」は方向キーを入力すると、その方向にキャラが1マス分移動したはず。
しかし、このGB版ではその場で方向転換し、移動は半マスずつとなっている(ポケモンをイメージしてもらえるといい)。
これによって移動速度が遅くなったという事はないものの、若干操作した際の感覚がFC版とは違った印象を受ける。

グラフィック
ゲームボーイカラー(以下GBC)本体でしか起動した事がないため、白黒のゲームボーイだとどんな感じなのかは不明。
ただ、GBCではとても綺麗に映る。
戦闘画面でのモンスターグラフィックの迫力不足は感じるかもしれないけど、マップ画面で不満に感じる人はほとんどいないんじゃないかな。
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↑GB版の画面。十分でしょ?

サウンド
こちらもオーケストラ演奏を元にしたSFC版と同じアレンジ。
まぁそのアレンジをGB音源で奏でるとこうなります……といった感じ。
FC版とどちらが良いかは好みの問題なのでどうとは言えない。
私はGB版とFC版であればFC版の方が好き。
「SaGa2」レビューでも似たような事を書いたと思うけど、GB音源てちょっとうるさく感じる事が多かったので……。
ちなみに敵とのエンカウント時は「ドラゴンクエストモンスターズ」と同じ音が流れる。
これはGBC版「ドラゴンクエストⅢ」でも同じ。
GBで発売された「ドラクエ」共通である。

戦闘
戦闘画面のステータス表示は3作目以降と同じものに変更。
戦闘バランスはFC版経験者からすると「ぬるい」と感じるだろう。
実際ぬるい。

セーブはバックアップ方式
データ保存は「ふっかつのじゅもん」ではなくバックアップ方式。
「じゅもんが ちがいます」というお決まりのメッセージを気にする必要がないのはありがたい。
また、携帯機らしくいつでもどこでも中断できる機能も搭載。

感想

本当にゲームとしては「いつものドラクエ」。
グラフィックやサウンドといった性能面での違いはあれど、GB版だから「遊びにくい」とか「ここが違う」とかいうのはない。
ドラクエ好きな人なら普通に満足できる完成度。

「手元でドラクエ1と2が遊べる」
それだけで当時は魅力あるソフトだった。
たぶん「ドラクエ1・2」の中でも、このGB版は一番遊んだ人が少ないのではないだろうか。
かなりの数売れたはずなのだが、私の周囲ではやった事ないという人が多かった。

実際、「ドラクエ1・2が携帯ゲーム機で遊べる」という点以外の利点はない。
SFC版を遊んだ人や持っていた人なら、わざわざこのGB版を購入するまでもなかった。
そういう意味ではコレクターズアイテム的な存在だったのかも。
それでも売れるのが「ドラクエ」の凄さなのだろうが……。

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