1940年代のロサンゼルスを舞台に警察官コール・フェルプスが活躍するゲーム。Xbox360版の簡単なレビューを書いていきます。
本作は1940年代のロサンゼルスを舞台とした刑事モノである。
主人公コール・フェルプスは第二次世界大戦を経験しており、警察官から始まり、交通課、殺人課、風紀犯罪課、火災特捜課へと昇格(降格)していく物語だ。
ゲームは捜査課ごとに分かれており一つの区切りとなっている。
交通課なら交通関係の事件。
殺人課なら殺人関係の事件。
風紀課なら薬物関係の事件。
火災課なら火事・放火関係の事件を担当する事になる。一部を除いてフェルプスは相棒と行動を共にするが、この相棒も各捜査課によって変わっていく。
プレイヤーが事件解決のためにする事は、
・現場検証
・聞き込み
・証拠探し
・事情聴取
・尾行
などである。
この中でも重要なのは事情聴取。
相手の表情の変化を察知して、真実を述べているのか嘘を言っているのか見極める必要がある。
相手の話に対して「信用する」「疑う」「反証する」の3つの答えを選べる。
答えに迷った場合はポイント使用によってヒントを得る事も可能。
証拠探しは何かある場所だとコントローラが震えて知らせてくれるし、一部プレイヤーの腕が必要とされるアクション要素は、3回連続で失敗するとスキップする事ができるようになる。
これらを見ても難易度はそんなに高くない事がわかる。
事件解決時には最高☆5つまでの評価が下されるが、これによってどうかなるという事はなさそうだった。
また、おそらくこの評価は証拠発見や事情聴取内容が重要なのだと思うのだが、事情聴取の選択を間違えた場合でもストーリーはしっかり進行する。
ここは進行を停止させた方がより緊張感を味わえたのではないだろうか。ラクっちゃあラクだけど。
刑事の気分を味わいたいのであれば十分楽しめるソフトである。
車を走らせて、信号待ちで止まって、無線が入ればサイレン鳴らして爆走。
こんな「なりきり」を楽しめる人であればきっと楽しめるだろう。
それだけになりきれなければ本作の魅力は半減する。
ただ、「なりきり」という点において欲を言えば路上事件は無線からだけではなく、ランダムで発生させて欲しかった。
街を車で回っているといかにも怪しい人物を発見!
尾行してみると……なんて流れがあれば、もっと刑事になりきれただろう。
さらに通行人の反応に不満を感じた。
彼らはこちらの車が向かってくると悲鳴をあげて逃げ出すのだが、それがかなり遠くからでも反応して逃げ出してしまう。
例えば路地から表通りへ出ようと車を走らせると、かなり前を横断している歩行者が逃げ出すなんてことも多々あった。
なりきりを楽しむ事が大前提の本作だけに残念である。
現在、Xbox360/PS3版共に新品でも3000円台で手に入れる事ができる。
特にアメリカや警察に嫌悪感を示すようでないのなら、この価格ならお試し感覚で購入するのもアリではないだろうか?
色々気になる点も挙げたけど私は好きです。
あくまでこの世界に入り込むという点ではだが。
まぁ、一回クリアしたらもういいかなと思っているけどね。
なお、本作は1940年代が舞台とあって、所々に第二次世界大戦関係のネタが入る。
主に沖縄、日本兵、真珠湾攻撃など、あくまでアメリカ人からの主張も見られるので、そういったネタが嫌いな人にもあわないかもしれない。
もっともこれらのネタはゲーム中ごくわずかなのだが……。
一応プレイを考えている人はご用心を。
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