ゲームボーイ「Sa・Ga」シリーズ完結編である本作。
前作までとは大きく異なったシステムなど、当時は賛否両論だった。
今でも同じか?
レビューと言えるほど本作の内容を覚えていないため、前作「SaGa2」までと違う点の紹介と感想をまとめてみた。
●前作までと違う点
前作までと最大の違いは「武器の使用回数制限がなくなった」こと。
これについては人によっては喜ばしい変更ながらも、シリーズファンからは「こんなのSaGaじゃない」なんてことも言われていた。
私は素直に嬉しかった記憶しかない。
どうも武器の使用制限というのは今でも好きになれないからな。
(ジャンプの追加)
本作ではフィールド移動中にAボタンでジャンプが可能となった。
実際にこの操作が必要とされる場面はゲーム中において一部のみだが、町では細い通路で通せんぼしているキャラをジャンプで超えて先へ進む事も可能。
まぁ……どちらかと言えばとりあえずジャンプできるけど、ゲーム内要素としてはあまり活かされてた記憶はない。
それでも意味なくジャンプしまくってしまうのはみなさん経験があるのではないだろうか。
(戦闘画面)
前作までは敵キャラのみが表示されていたものが、上に敵キャラ、下にPTメンバーが表示される対面式の戦闘画面へと変更。
また、前作までは同種族の敵は表示上は1匹(名前の隣りに匹数)で表示されていたものも、出現している全ての敵キャラが画面内に表示されるようになった。
戦闘自体に前作からの大きな変化はなく、味方キャラ攻撃時に一歩前に出るというわずかな動きがみられるようになり、視覚面でどのキャラが行動したのかがわかりやすくなった程度である。
「装備品の使用回数制限ナシ」
「にくを食べた後の変身モンスターがわかる」
「戦闘バランスの難易度低下」
これらの変更によって、初心者にはより遊びやすくなった感のあるSaGa。
しかし、前作までのシリーズファンには「SaGaではなく普通のRPGになってしまった」とも言われている。
基盤となる部分はそのままに遊びやすくしたらこうなりましたってとこだろうね。
SaGaはあの荒っぽい(?)バランスも含めて魅力と感じていたユーザーさんも多く、そのあたりが綺麗にまとまった本作には物足りなさを感じてしまうのも仕方がない。
どうしてもシリーズ最高傑作と言われる前作と比較されてしまって評価が低くなりがちだが、本作もけっして駄作というわけではなく完成度は高い。
音楽担当も変わったが良曲揃い(私はとくにフィールドの曲が好き)。
ただ、多くのファンが求めていたものとは違った形であったこと。
そしてこれが「Sa・Ga」シリーズとしては最後のソフトであったことが、本作にとっては不幸だったかもしれない。
現在はニンテンドーDSでリメイク版が発売されている。
まだ私は遊んでいないのだが、そのうちに購入したい。