スクウェア(現スクウェア・エニックス)がゲームボーイで発売したロールプレイングゲーム。
サガシリーズ全体を通して新作予定がないのであれば、旧作をプレイするしかない。
本作の舞台となるのは1本の巨大な塔。
塔には大きな4つの世界と小世界が存在する。
・大陸世界
・海洋世界
・空中世界
・都市世界
これらの世界では、それぞれラストにボスとして四天王(玄武・青竜・白虎・朱雀)との戦いが待ち受けており、
そこに至るまでの簡単なストーリーも用意されている。
今作は「ファイナルファンタジー」とは全く違ったアプローチを試みている。
まず、主人公キャラは3種族から選択が可能。
・にんげん おとこ おんな
・エスパー ボーイ ギャル
・モンスター
最初に作るのは主人公キャラ1人のみだが、ゲーム内では残り3人を作成可能だ。
成長要素は種族によって異なり、
人間であればちからのもとやHP200といったアイテムを使用。
エスパーは戦闘を重ねるごとにステータス増加や新しい特殊能力を覚える。
モンスターは戦闘終了時に敵が落とす肉を食べる事で別のモンスターに変身する。
アイテムはキャラクターに装備させないと戦闘中は使用できない。
また、武器には使用回数が設定されている物がほとんどで、回数が0になるとその武器が消滅してしまう。
もっとも使用回数がなくなる前に宝箱などから新たに武器を調達できるので、あまり気にしすぎる必要もない。
ゲームを進めるうちに回数無制限の武器も手に入るようになる。
4つの大きな世界とその間にある小世界で繰り広げられるドラマは、
ゲームボーイというハードながら上手く表現されている。
小世界でのちょっとした一言やメッセージにもSaGaという世界が濃縮されているように感じた。
また、グラフィックでの制限が大きい中でBGMの効果は大きい。
ゲームボーイで発売されたSaGaシリーズでは2作目がもっとも高い評価を受ける事が多いが、
一番独特の雰囲気が出ているのはこの1作目だと私は思っている。
現在であれば携帯アプリでもプレイが可能だ。