スーパーファミコン「イースⅤ 失われた砂の都ケフィン」の感想です。
発表当時は「あのファルコムがスーパーファミコンでイース最新作を出すのか!」と驚いたものだ……。
まぁシリーズの中では評価がイマイチな本作。
私も一度しかクリアしていないので内容をあまり覚えていないのだが簡単にレビュー。
ナンバリング新作を家庭用ゲーム機向けにファルコム自身が制作・発売した初のイース。
3作目同様に剣を振ったりジャンプしたりと操作アクションが増えたが、3作目がサイドビューだったのに対して本作はトップビューを採用。
シリーズ伝統(?)だった敵キャラのHPゲージ表示がなくなり、代わりに攻撃時にダメージ数が表示されるようになった。
まぁ色々とこれまでのイースとは違っている部分もあるので、そのあたりが従来のシリーズファンに当時受け入れられたのかどうか。
自分は基本的に頭が固いので「なんか違う」というのが第一印象だった。
見ただけでそれまでのイースとは違うとわかる
(アクション)
アドルのアクションは以下の4つ。
・ジャンプ
・攻撃
・防御
・魔法
この中では防御が特徴的か。
敵も盾で防御してくるので、ただの力押しでは雑魚相手でも勝てない。
相手の隙をついた攻撃も場面によっては必要ということになる。
また、足場から足場へのジャンプも場面によっては遠近感が掴めなくてやりにくい。
もう少しなんとかならなかったか?
(魔法)
エレメンタルを組み合わせて作成した「魔法の錬石」を装備することで使用可能。
魔法は範囲攻撃ができるものなど効果的なのもあるのだが、私はほとんど使わなかった。
火の球飛ばす魔法くらいは使ったか。
ただ、強力な魔法になると演出が長く、アクションRPGとしてテンポを損ねてしまっていたのがイラついた。
ハッキリ言えば失敗だろこれ。
(セーブ)
セーブは基本宿屋でしか行えないが、クイックセーブがどこでも可能。
あまり不便さは感じない。
●エキスパート版
本作発売から3ヶ月も経たないうちに追加要素と難易度アップした「イースⅤエキスパート」が発売された。
中でも隠しダンジョンは報酬に魔法の錬石や回復アイテムなど実用性の高いアイテムがもらえるようだ。
そんなことはどうでもいい。
オリジナルを買ったユーザーからすればたまったものじゃない。
しかも次の「イース6」でもやらかしてしまい、結構な信用を失ってしまった。
さすがに苦情が多かったのか、その次の「イースオリジン」ではパッチで対応させたが。
隠しダンジョン
●音楽
毎度のことながら「イース」と言えば絶対にはずせないのがサウンド。
本作ではSFC音源でそれまでのイースとは違った雰囲気の曲が多いせいか評判はイマイチ。
よくファンからは本作だけはハブられたりするけど、曲自体はいい曲もある。
それまでのイースが好きな人間からすれば確かにこれは「求めていたイース」ではない。
自分も「これは違うわ~」と思った。
何が違うのかというと色々理由はあるのだろうが、その一つに爽快感が全くないってのもあるんじゃないか。
後の「イース6」とかはキャラの等身とか下がってアドルの動きも現実離れしたものになってるけど、そのおかげで爽快感が生まれてたから気持ちよく遊べた。
その気持ちよさが本作からは全く感じられなかったな。
たぶんアクションが増えたこの形自体に文句ある人間は少ないと思う。
本作が発売された時期に半キャラずらして体当たりもないだろうし。
まぁ、本作のシステムをさらに煮詰めたものが「イース6」へ繋がったのだと思えば大きな意味はあったのだろう。
次のリメイクはこの「5」になるのか。
その前に新作「8」がくるだろうけど、再評価されるようなリメイクを望む。
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