PC88版「ワンダラーズ・フロム・イース」の感想です。

ゲーム内容


日本ファルコムの人気アクションRPG3作目。
前2作までとは違い、今作では横スクロールアクションRPGへと変化。
・ジャンプ
・しゃがむ
・斬る
・上突き
・下突き
・しゃがみ突き

など、アクションが多彩になり、敵もしゃがみ突きでしかダメージが通らない敵や飛んで襲って来る者、ジャンプしながら向かって来る敵もいるなど、アドル同様に動きに躍動感が出ている。

背景の多重スクロールやキャラクターのアクションによる演出など、前作までとは違ったアプローチを試みている事がわかる。
そもそも本来今作は「イース」として出す予定ではなかったらしいけど……。
レベルアップと装備による育成要素は前作まで同様だが、「Ⅱ」とは違ってレベルが上がっても取得経験値が減る事はないため、時間さえかければどこででもレベル上げは可能となっている。

そして前作であった魔法はなくなり、代わりに1作目にあったリングが復活。
ただし今作ではリングパワーという数値があり、リングを装備している間はこの数値が減り続ける。
数値が0になってしまうと自動的にリングの効果はなくなってしまうので、1作目のように好きな時に好きなだけ使えるという便利な物ではなくなっている。

冒険はドギの故郷であるレドモントの街を拠点に、マップ画面から全5つのステージを選択して行う。
・ティグレー採石場
・イルバーンズ遺跡
・エルダーム山脈
・バレスタイン城
・ガルバラン島

各ステージ内に仕掛けは皆無。
せいぜいバレスタイン城で槍が飛び出す程度なので、アクション面では結構単調な流れが続く。

感想

オリジナルが発売されたPC88というハード性能を考えると、今作は大変完成度は高いソフトだと言える。
しかし、評価がいまいちだった原因の一つはみんなが期待していたイースではなかったということだろう。
当初の予定通りに今作が別のタイトルで発売されていれば、またその評価も変わったかもしれない。
もっとも今作があるからこそ、後のイースも存在するわけで、シリーズの現状を見れば決して失敗ではなかったのではないだろうか。

ちなみに88版では弱いとされたラスボス。
X68000版では桁違いの強さへと生まれ変わっている。
当時友達に話しても信じてもらえなかったが……。

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