第88話「お株を奪われた墨高の巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!
谷原戦。
8回裏、7連打を浴びた墨谷はついに谷原に逆転を許してしまい、なおもノーアウト満塁のピンチ。
ここで墨谷は倉橋の提案によってピッチャー谷口から井口に交代する。
一昨日の川北戦では1球しか投げていないものの、練習でバッティングピッチャーをやりすぎている疲れは残っている。
さらに頼れるボールはシュートのみ。
シュート中心の組み立てでゆくぞと声をかける倉橋。
もうそれ以外に策がないと考える倉橋と、やはり肩の重さを感じている井口。
打席には5番佐々木。
初球からシュートを投げるが、これをあっさり打ち返されてレフト前ヒット。
さらに追加点が入り6対3となされてしまうと、谷口の中で絶望感と負けたくないという焦りが募り始める。
(井口じゃやはり抑えられない!)
(3点差になった。このままじゃ確実に負ける)
(ドースル? ドースル?!)
(負けたくない! 負けたくない!)
そしてタイムをかけて、松川にもう一度投げるよう指示。
たった1人での交代に驚く内野陣だが、井口が再びファーストへと入り、マウンドには松川が上がる。
そんなドタバタした様子に谷原の樋口は、
「かわいそうな都立…」
「なりふりかまわなくなってきましたね……」
と憐れむ余裕すら見せる。
松川に代わって相手は6番村井。
「しばらく肩を休めたから行けると思います」
と言っていた松川だったが、初球から1・2塁間を抜けるライト前ヒットを打たれて7対3。
このまま7点差までついてしまうとコールド負けとなる事に気付いた墨谷応援団に、田所が縁起でもないことをゆーなと怒っていると、ピッチャーイガラシに交代するアナウンスが流れる。
この回のアタマで投げていたイガラシをまた戻すという継投に、
「ダメだ。もうダメだ! なんなんだ? この継投は……」
さすがの田所も驚きのあまり弱音を吐く。
応援団たちも
(口に出したら怒られるから言わねえが……)
(なんか恥ずかしいよ…)
などと目で会話。
そして樋口は
「なりふりかまわずを越えましたね……。恥も外聞もない!」
と冷たく言い放つ。
(あきらめたくないんだ! 最後までできることはなんでもする!)
なんとしても最後まで諦めない谷口の必死の思いだが、
「谷口キャプテンの必死さは伝わってきますが……彼は気がついてないことがある」
「それは……自分達のお株が今奪われているということを」
と樋口は話す。
昨日の新聞に墨谷勝利の記事の中で、谷口は
「僕達は金属バットの芯に当ててコツコツやってくだけです」
というコメントが掲載されていたとし、この8回裏の谷原の9連打は長打が1本もない、まさに墨谷のお株である
『小さくコツコツ当ててくだけ』
をやっている。
両チームが疲れている大詰めの8回。
相手を仕留めに行く瞬間、全員がこのシャープなスイングをできる。
大振りはけっしてしない。
ライオンが子ウサギを仕留めに行くとはこういうことなのだと。
そうこうしている間にもイガラシが打たれて8対3。
ここで今度は谷口がマウンドへ上がる。
「ウチは4人もピッチャーがいるんだ。何度だってこれをやる」
そう話す谷口だが、あと2点取られればコールド負けとなる。
すっかり負けムードの墨谷スタンド。
「もう何をやってもかまわねえが……」
「意地でもこれをやり通す谷口の気概……恐れ入るよ…」
そんな事を口にしつつ、今の墨谷が風前の灯火だと感じる田所。
試合前半の輝きが、ろうそくの光が消える寸前の輝きだったのかと。
続く打者にもピッチャー横を抜ける当たりを打ち返されるがセカンド丸井が飛びついてキャッチ。
4-6-3のゲッツーを狙うも、セカンドカバーに入ろうとするイガラシの動きが鈍い。
「いやいい! イガラシ!」
「自分で入る!」
丸井は自らセカンドへと滑り込み、すぐさまファーストへ送球してダブルプレー。
3塁ランナーがホームインして9対3となったものの、2アウトランナー無しという状況になる。
「あとひとりです! 谷口さん!」
「おれのとこに打たせて下さい!」
内野でひとりだけピッチャーをやっていないため比較的元気な丸井の声。
丸井に託すつもりで谷口が投げる。
初球ライト前に抜けようかという当たりだったが、
「こなくそ!」
丸井が飛びついてキャッチしてようやく3アウト。
「あきらめねえ!」
「6点差がなんでぇ!」
「最後まであきらめねぇーー!」
丸井が叫ぶ中、第88話が終了します。
谷口のなりふり構わない継投策と”比較的元気”な丸井の気迫でギリギリコールドだけは免れました。
『キャプテン2』では相変わらず近藤と追いかけっこをしていても、こういう時の丸井は谷口やイガラシとはまた違った頼もしさがあるな~と感じます。
ただ、言っても残り9回表にあの村井相手に6点も返せるのか。
また、次回
『谷口、高校最後の攻撃!』
って一文も気になります。
このまま終わってしまうのか。
それとも持ち前の粘りで追いつくのか……。
・第84話「切り返しができないの巻」
・第85話「動きはじめる試合の巻」
・第86話「記録が精神的支柱の巻」
・第87話「最後の砦の巻」
・第88話「お株を奪われた墨高の巻」
「キャプテン2/プレイボール2」感想ページ
追いつくのは無しでしょう。。。甲子園、プロに行くってちばさんは最後に描いていたけど、ドラゴンボール〜キャプテン翼〜ボルテスV最後は絶対勝つ安心感あるThe漫画はキャプテンじゃないでしょう。
まだ4点差あるからどうでしょうね~……。
反撃はするも及ばずという可能性もまだまだあるのかななんて思います。
田所さんが言ってたろうそくの光が消える寸前……が、じつは序盤ではなく今の可能性もあるのかななんてちょっと考えてしまいました。
谷口が甲子園行けなければ、原作のちばさんが最後に書いていた事と矛盾してしまいますが。。。まさかキャプテン翼みたいにどんなに負けていても必ず逆転する水戸黄門的なThe 漫画は無しにして欲しいですね。
田所キャプテン時代の東実戦みたいに最後粘って追い上げるもあと一歩及ばず……という可能性もまだ残っているかなぁと思いますね~。
今年もよろしくお願いします
ここで負けてしまうか、勝てたとしても丸井世代のように谷口の負傷で決勝に力を出しきれず準優勝…
って展開になりそうですね
決勝に行けたとしたら明善かな?
前の話からも高校で野球人生を終えることを示唆した心の声があったので気になります
こちらこそ今年もよろしくお願いいたします~!
もし勝ててもここまで疲労が蓄積した状態だと、おそらく決勝の相手になるであろう明善に勝つのは確かに難しいですねぇ。
このまま終わってしまうのはなんとも寂しいですけどあまりに壁が大きいなぁと思わされます……。
2021年1月20日の89号の発売が待ち遠しいです。
やはり最高の盛り上がりとしては、9ー3から9-5まで
谷口の前までに、点差を縮めて、
満塁で1番谷口が理想ですね
満塁ホームランで同点にして、
9回裏の谷原の攻撃でサヨナラで、
轟沈するのが、いいのかな?
同点に追いつくにはその展開が理想ですよね~。
あとは9回裏……どうなりますか……。
いよいよ今週!
楽しみだけどドキドキしていますw
本当にドキドキしますね!
hiroさん~
20日(水)を待ちましょう~
9回表に墨谷が、もし同点(9ー9)に出来たら、
9回裏の谷原に対しては、墨谷の投手は、
誰が最初に投げるんでしょうね?
井口→松川→イガラシ→谷口→片瀬?
追いついた場合に誰が投げるかも気になるところですね~。
片瀬の出番あったら面白いけどなぁ。
6点差をひっくり返すだけでなく、
9回裏を守らないといけないというのが・・・
絶望感感じます。
谷口くん1年時、2年時ともにコールド勝ちしたことあるのに、3年時で組み合わせの悪さがここで響いた感じですね・・・
4人制にするにしても松川・井口はベンチスタートで、元レギュラー2人出場で体力温存出来なかっただろうかと未だに思ってしまいました。
ちば先生の単行本の後書きでは、
甲子園編描くつもりだったみたいでしたから
ここで終わったら個人的に非常に残念です
(Wikiにも書いてあったので、自分の勘違いではないはず)
6点差返すことばかり考えていて9回裏のこと飛んでましたw
確かにそう考えると現状はもう絶望的なんですねぇ……。
死のブロックという過酷な戦いを勝ち抜く上で、思えば色々作戦を立てておけばまた違ったのかなとは考えちゃいますね~。
なんとか9回に追いついて延長戦……なんて余裕はないかなぁ。
打撃がさらに開花した谷口が
満塁ホームランならば、
2点差になりますね。
谷原は「ラスボス」ですから、
ここで敗退して、高3夏が決着するのも
仕方ないですね。
「キャプテン・プレイボール」は
「がんばる。がんばる。」(谷口くん中3の新聞部への回答)
がテーマだし、
「プレイボール」は
谷口くんひとりを追った物語なので、
この敗退(と決まったわけではないけど)の後の
ストーリーを継続してみたいですね。
ぜひコージィ城倉さん、および管理人さん、
「がんばって」ください!!
谷口がここで1本……。
それでもまだ2点差かぁ……う~ん。
そういえば「プレイボール」は谷口を追うストーリーでしたね。
勝敗はどうあれ、この後のストーリーも気になるし読んでみたいですよね~。
来週、墨谷の反撃を期待しつつ、これからも頑張って感想書かせていただきます!
9回表の墨谷の攻撃は3番のイガラシからだから
谷口に回すには最低でも5人が塁に出ないといけないんですよね・・・
ドラマティックな展開だと
2点返して5-9で2アウト満塁で谷口
なんですよね
こう考えると1年夏の東実戦で
対戦した社会人・プロ注の
中尾って村井とかなり差があるんですね・・・
言われてみると確かに中尾と村井の差って大きいんだろうなぁと思わされますね~。
中尾と村井の差ってどこなんだろうなと考えちゃいました。
それにしてもほんと奇跡でも起きないとっていう状況ですねぇ。
おっしゃるように5-9の2アウト満塁で谷口って場面なら最高に盛り上がるけど、村井相手に突然そんなに打ち込める気がしないですよね……。
現実的には厳しい数字
まだまだ続いてもらいたいので悲しい気持ちです。
2点差なら……って気持ちがあったけど6点差となると厳しすぎますねぇ。
ほんとになんとか9回表粘って欲しいものです……。
ちば先生が最後に墨谷の甲子園への道は遠くないという希望を持たせる終わり方をしていただけに、都立では甲子園は無理だと谷原のマネージャーに上から目線で思い切り否定されたのはショックでした。都立高で甲子園出場した高校は皆無では無いのですがね。せめて決勝での明善戦を期待したいところですが、もう終わりにして貰いたいという気持ちも半分です。
そう言われればプレイボールはそういう終わり方でしたね~。
甲子園を知っている谷原に完全否定されるっていうのは、読み手としても絶望感を与えられる気分でした。
個人的にはここから粘りに粘って谷原を驚かせて欲しいですけど、さすがに墨谷ナインのあの様子では厳しいかなぁ……。
突然、負けそうな展開になり、物語が終了してしまいそうで、悲しいです。原作が高3の春まででしたので、今、高3の夏。秋も冬もあります・・・・。
やっと谷原に手が届くかって思ったら一気に差を知らされた感じですよねぇ。
このまま負けて甲子園は次の世代に託す形なのかなぁ……。
明善へのリベンジも見たいんですけどね~。
勝って明善とやって欲しかったけど
厳しい現実ですね
村井が小野田みたいに怪我をして
不可抗力がないとダメですね
次回微妙な気持ちで拝読します
もう前回から今回にかけて墨谷の負けムードが尋常じゃないですからね~……。
村井相手に6点ひっくり返す余力がもうなさそうですよね。
選手層がよくわからないって部分で谷原以上に不気味だった明善との試合も見たいし最後まで諦めず読んでみます!
流石に6点差であと1回しか攻撃がなく、何の策も見いだせないのでは負けみたいですね。いきなり村井がスタミナ切れとかリアリティがないですし、このまま負けて谷口が社会人野球かノンプロになる話になりそうですね。
やはりこのまま負ける可能性が高いですかね~……。
2点差のままならなんとかとも思っていましたが、村井相手に残り1回で6点は厳しいですよねぇ。