FFの坂口博信氏と植松伸夫氏。そしてドラゴンボールの鳥山明氏のキャラクターデザインによる本作。
はたしてその出来は?
■ストーリー
「かげ(影)」と呼ばれる能力をメインとした物語。
主人公のシュウ、ジーロ、クルックは村を荒らす地鮫を退治しようとする。
しかし、地鮫に捕まるシュウ達は地底にあった古代遺跡へと落とされる。
その後、脱出に成功したものの何者かの力によって謎の飛行船へと強制移動させられ、そこで初めてネネという古代人の存在を知る。
本格的な操作は古代遺跡から可能となる。
今作は最初から「ネネ」という確かな悪役が出現し、プレイヤーに明確な目的を与えており、この流れはラストまで変わる事はない。
■ゲーム内容
オーソドックスなシンボルエンカウント式のロールプレイングゲーム。
戦闘はコマンド方式で、誰でも遊べる作りになっている。
全体の難易度を見ると易しい部類に入るのではないだろうか。
(カテゴリー)
主人公達が操る影には「カテゴリー」の概念がある。
ソード、アーマー、モンク、アサシン、ブラック、ホワイト、バリア、パワー、コンビネーションの9種類。
簡単に言ってしまえばジョブである。
カテゴリーによって能力変化し、また影が成長するとスキルを覚えていく。
フィールド画面であれば変更はいつでも可能となっている。
(エンカウントサークル)
本作ならではの戦闘要素の1つ。
Rトリガーで現れるリング内にいるシンボルモンスターとまとめて戦おうというもので、モンスター同士をサークルに入れて戦闘突入すると特定の組み合わせによってはモンスターファイトが発生。
モンスター同士で勝手に自滅してくれたりする。
中にはそれによってパワーアップするモンスターもいるため、組み合わせを把握しておくことが重要。
(ナッシングおじさん)
本作では調べる事のできる箇所が非常に多い。
大抵は「ナッシング (NOTHING)」と出て何もないか、しょぼい金額やアイテムがあるだけ。
しかし、調べた回数によって特定アイテムがもらえる「ナッシングおじさん」が後に登場する。
無視して先へ進めても何の問題もないわけだが、ナッシングおじさんの存在が気になる人や完璧にこなしたい人には苦痛かもしれない。
いや、間違いなく苦痛だろう。
本作は序盤でやめたかどうかで評価が変わる。
ジブラルでゾラが仲間に入るまでは言ってしまえば、各キャラクターの紹介も兼ねたイベントの連続。
5人揃ってからはアビリティ習得ややり込み要素が満載に用意されている。
購入した人にはできれば中盤以降まではプレイしてもらった上で評価してもらいたい。
もちろんそこまで進める気になれなかったというのであれば、そこまで引っ張るだけの魅力に欠けていたという事だろう。
本作に関しては同じ坂口博信氏指揮によるXbox360専用ソフト「ロストオデッセイ」と比べると、評価がはっきり分かれている。
現在なら非常に安価で手に入りやすいため、このようなレビューではなく実際に遊んでみて判断欲しいところ。
レビュー(というよりは紹介になってしまったが)を書いた私が言ってしまっては身も蓋もないが……。
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