前作が移植の中でも大きく評価されたPCE版イース3作目。
このPCE版ではあえて「イースⅢ」のみのタイトルで発売された。
前作とは違ってサイドビューの横スクロールアクションRPGへと変更。
各ステージへは全体マップから行きたい場所を選んで選択する。
前作では敵に突進するか魔法の力で攻撃するだけだったアドルも、
・剣を振る
・上突き
・下突き
・しゃがむ
・ジャンプ
と多彩な動きを見せるようになった。
(リング)
1作目にもあったリング。
パワーリングやヒールリングなど、装備している間効果を発揮するのは1作目と同じだが、本作では装備している間リングパワーを消費する。
リングパワーは敵を倒すかショップで回復が可能。
常時装備できる便利なモノではなくなった。
(各ステージ入口でHP回復)
前作ではダンジョンを除けば立ち止まっているだけでHPが自然回復したが、
本作ではステージ中は薬草かヒールリングを使わないと回復しなくなっている。
ただし、各ステージ入口(BGM「翼を持った少年」が流れる場所)では動いていてもHPが自然回復するので、新しいステージへ進んで戦闘が厳しい場合は、ステージ入口近くでキャラ育成することをオススメする。
PCエンジン版
このPCE版はオリジナルであるPC88版をベースに作られている。
操作方法からラスボスの強さまでほぼ同じ。
ただ、レベル上限を上げることで細かくレベルアップするようになったので遊びやすくなった。
(オープニングムービー)
アドルがドギと旅立つシーンからレドモントへ辿り着くまでのムービーが追加。
オリジナル曲が流れるがこの曲が結構いい。
(生演奏音楽を収録)
前作同様にBGMの大半を生演奏収録。
迫力あるサウンドに仕上がっている。
前作のレビューでアレンジどうこうは好みの問題と書かせてもらったが、個人的には若干うるさく感じる場面も。
前作と比べると音が主張しすぎてる。
まぁ本作ではアクションが増えて激しい戦闘になるからわからないでもないんだが。
(ボイス演出)
こちらも前作と同じく主要イベントでは声優によるボイス演出が挿入される。
ただし、前作にあった顔グラフィックの表示はなくなった。
これはオリジナルがドットキャラクターの演技でストーリー展開する点を重視していたことや、たしか当時のインタビューで画面比率の問題で顔グラフィックを入れると問題がどうのと言っていた記憶がある。
個人的に顔グラフィック入れなかったのは良かったと思う。
当然ながら音声スキップは不可。
(スクロールはガタガタ)
オリジナルでウリだった多重スクロールをスプライトの多用によって擬似的に再現。
相当無理しているなというのがわかるほどに「うーん」となる見栄え。
ここは開発がどうしてもこだわりたかったことをインタビューで答えていたが、こういうこだわりは嫌いではない。
本作に関してもやはりこのPCE版が遊びやすさなどから一番かなと感じるね。
でもあくまで「オリジナルをどうしても遊んでみたい」という人にだけ。
もともとこの「イース3」はPC88版の頃から評価はあまり高くない(自分は好きなんだが)。
数時間でクリアできてしまうボリュームだしね。
私はPC88版も発売から1年以上経過して購入したので、ある程度の評判やボリュームはわかってたからいいけど、これ知らずに購入してたらやっぱりガッカリだったかなと。
PC版もPCE版も前作の評価が高いだけにそこはしょうがない。
値段もたしか当時PC88版の定価が8700円でPCE版は7800円と、結構いい値段してたわけだし。
今ならPSアーカイブスで800円。
この値段ならまぁアリっちゃアリ。
自分もVitaに入れて遊んでいる。
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