MSXでもこの2作目までは発売されていたんだよなー。
いつかMSX版「ドラクエ3」が遊べる日を夢見たものさ。

ゲーム内容


邪神を呼び寄せようとしている大神官ハーゴンの軍勢によって、ロトの血を受け継ぐ者の国の一つムーンブルクが襲われた。一人のムーンブルク兵がそれを伝えるためにローレシアへとやって来る。知らせを聞いたローレシア王は王子に旅立つよう指示をする。こんな感じで淡々と冒険へ出る場面まで進みます。

前作では1人だった冒険が今回は3人のパーティ制へと変化。
それに伴い敵キャラも複数で登場するようになった事やターン制になった事により戦略性が増している。
マップは公式発表で前作の4倍。
前作にはなかった海を船で移動したり、ダンジョンに塔が新たに加わったりと、前作がアレフガルドという世界の一部を舞台としていたのに対し、今作では世界中を旅して回るスケールの大きい物語へと進化している。

増えた呪文

呪文の数も前作の10種類から大幅増量。

・ホイミ、ベホイミ、ベホマ
・ギラ、ベギラマ
・ラリホー
・マホトーン
・マヌーサ
・バギ
・スクルト、ルカナン
・ルーラ、リレミト
・トラマナ
・アバカム
・メガンテ
・ザラキ
・ザオリク
・イオナズン
・パルプンテ

かなり見慣れた魔法が登場し始めている。
何が起こるかわからない魔法パルプンテも本作が初登場。
しかし、本作で登場した魔法は3作目以降よりも効果が薄いものが多い。
例えばマヌーサがいい例である。
3作目以降ではマヌーサが効けば高い確率で攻撃をミスしたが、本作では一応効果はあるものの、わざわざ1ターン使うほどの効果ではない。
スクルトとルカナンも3作目以降に比べて効果は小さい。
ベホイミの平均回復ポイントは50前後(1作目と3作目では80前後回復)。
ザオリクで蘇生させたキャラはHP1の状態で復活。
イオナズンのダメージは80ポイント前後。


今作はシリーズ中でも屈指の難易度とされている。
開発者曰く、
「バランス調整する時間がなかっただけ」
らしいが、ムーンペタからルプガナの町までは序盤にしては移動距離が長くさらにダンジョンを通り抜けなければならない。
ルプガナで船を手に入れた後はどこへ行くのもユーザーに委ねられ、間違えて敵の強い大陸へ上陸した人もいるだろう。

紋章の在処がわからなかった時もある。
ラゴスとかいうバカ野郎はどこに行ってしまったのか。
ロンダルキアへの洞窟内は落とし穴だらけで、何度も落ちながら落とし穴の位置を覚えていった。
まさかわざと落とし穴に落ちる事で稲妻の剣が手に入るなど予想もしなかった。

そして、やっとたどり着いた一面銀世界のロンダルキアでは、ほこらまでたどり着く前で全滅させられ、ハーゴンを倒しに行く途中でブリザードなるモンスター出現。
まぁ雪の大地だから当然だろうなんて余裕かましてコマンド入力終えた途端に画面が真っ赤。
次の瞬間にはブリザードのザラキで一行は全滅。
……ふむ。
やっぱり鬼ですな。
だからこそ記憶に残っているのかもしれないけど。

おそらく「ドラゴンクエスト」というゲームが、ユーザーに優しいゲームになったのは3作目以降である。
この2作目までも後のドラクエ同様ルールは非常にシンプルで覚えやすいが、バランス面で言うと厳しい内容となっていう。
そして、この2作目が難しい理由の最大の理由と言えるかもしれないのが「ふっかつのじゅもん」である。当時はバッテリーバックアップ方式ではなく、パスワードを入力する事でゲームの続きが遊べるようになっていた。
それが「ふっかつのじゅもん」である。
ふっかつのじゅもんの長さはPT人数や所持アイテム数などで変化するが、最大で52文字入力せねばならず、ゲームを終了する時もこの52文字を紙に書き写さなければならなかった。
書き間違えるとそこまでの冒険がパーになるのである。これに泣いたユーザーが全国にどれだけいただろうか……。
だからこそクリアした時の達成感は他では味わえないものがあった。
でも、今の若いユーザーさんにこれを体験して欲しいなんて言えません。
やっぱり大変だし……。
後にリメイクされたスーパーファミコン版「ドラゴンクエストⅠ・Ⅱ」では、バランス調整されていたり落とし穴の位置もわかるようになっており、何よりふっかつのじゅもんが必要ない。
どうせ遊ぶならこちらの方が遊びやすい。

MSX版について

1作目同様にゲーム内容自体にファミコン版からの大きな変更点はない。
ハードの性能が違うため、キャラクターの背景が黒く表示されていたり、BGMにアレンジが施されたりはしているものの、「ドラゴンクエスト2」をMSX1でよく再現できている。
ただし、敵の出現パターンが厳しい場合がある。
例えばFC版では2匹までしか登場しなかったギガンテスが3匹登場したり、同じくFC版では2匹までしか登場しなかった悪魔神官が4匹登場したりする。
主にロンダルキア以降だが、これらはかなりの恐怖を与えてくれるだろう。

また、ムーンブルクの王女に何も装備させないでラダトームの王様に会うとあぶないみずぎがもらえる。
これを装備すると王女の1枚絵が表示されるという、男性ユーザーには嬉しい追加要素も用意されている。
この「あぶないみずぎ」は、MSX2版にはなくMSX1版のみの特典。
と、いうわけでFC版よりもSFC版プレイしとけなんて言いましたが、男性ユーザーならどれを選ぶべきか?
おわかりいただけただろう。

当時友達に教えてもらったふっかつのじゅもん。
なぜかこれだけは今でも覚えていまして有名なもょもと一行です。
ロンダルキアのほこらから開始されFC版でも使用可能。
ふっかつのじゅもんを忘れてしまったという人どうぞ。

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