竹宮ゆゆこ原作のライトノベル「とらドラ!」を題材としたアドベンチャーゲーム。一昔前であればキャラクター物はハズレが多いと言われたが……。

ゲーム内容

物語は高須竜児がインフルエンザで寝込んでいたと(アニメだと20話のエピソード)される正月明けから始まる。
インフルエンザの影響で母親である泰子以外の記憶を全てなくしてしまった竜児が、町でみんなと再会して記憶を取り戻していくというもの。

ここで原作を知らない人のために主要キャラクターの紹介。

・高須竜児(たかす りゅうじ)
高校2年生。スナックバーで働く母・泰子と安アパートで二人暮らししている。
亡くなった父親はヤクザでいつ刺されてもいいように腹の部分に雑誌を入れていたほどの男。
その父親に似てしまった目のせいで、高校の生徒達からは「不良」「人殺しの目」など恐れられている。
ある事がきっかけで隣りの高級マンション(さらには向かいの部屋)に住むクラスメイトの逢坂大河と

 ・逢坂大河(あいさか たいが)
竜児のクラスメイトの女の子。
高校生とは思えない低い身長とその姿からは想像できない凶暴さを兼ね備えている事から「手乗りタイガー」と呼ばれている。
クラス委員で竜児の親友である北村祐作の事が好きで、彼のカバンにラブレターを入れたはずが列を一つ間違えていた事が判明。
深夜、ラブレターを入れたカバンの持ち主である竜児の部屋に現れる。
そこでお互いの利害が一致する事から二人は協力する事に。

 ・櫛枝美乃梨(くしえだ みのり)
竜児のクラスメイトで同時に想いを寄せている女の子。
大河の親友。女子ソフトボール部の主将も務めており、学校外では多くのアルバイトを掛け持ちしている。
常に明るく笑顔が絶えないが、その一方で突然思いも寄らない行動に出たりとかなりのマイペース主義。
竜児とは2年生になるまでほとんど喋った事がなかった。

 ・川嶋亜美(かわしま あみ)
竜児のクラスに転校してきた雑誌などでモデルもやっている女の子。
北村の従妹で、竜児と大河は彼女が転校してくる前に喫茶店で知り合っている。
普段は猫の皮をかぶったごとく天然で可愛い女の子を演じているが、
本来の姿は大河にさえ負けないほどの強気で我が侭な北村曰く「甘ったれで我が侭で横暴。典型的なお姫様」。

 ・北村祐作(きたむら ゆうさく)
竜児の親友でクラス委員・男子ソフトボール部主将を務め、さらには生徒会にも入っている優等生。
ただ、この手に多い堅物の優等生というわけではなく、その時々で臨機応変な対応を見せたり、
クラスメイトの悪ふざけにも参加したりと付き合いはかなり良い。
ゲーム中では竜児の記憶を戻そうと、金髪姿を再び見せてくれる。

基本はよくあるキャラクターと対面式のアドベンチャー画面だが、移動時は立体に描かれた街中を竜児を操作して移動させる。必要かどうか問われれば意味のないものかもしれないが、ミニキャラ化したあのメンバーを見るのも楽しいかもしれない。

そして今作のメインであるモーションポートレート
キャラクターの微妙な表情の変化を察知して選択肢を選んでいくというもので、ここでの結果はゲーム内容を大きく左右する。ただ、自然な表情変化がウリのようだが、表情はともかくかなり不自然である。

PSPなので当然オープニングはアニメ版と同じものを採用、ゲーム中も主要キャラクターは全員フルボイスとなっている。また、マルチエンディングなので繰り返しプレイを前提としたボリュームも丁度良い。「とらドラ!」のキャラクターや世界が非常に良く再現されており、ファンなら間違いなく納得のデキだろう。おそらく原作やアニメ知らなくても楽しめる。事実私は今作プレイ時、原作もアニメも知らなかったので。

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