第20話「死のブロックの巻」の感想です。
ネタバレ含むのでご注意!


「死にたいよ! おれッ」
土手で半田に泣き叫ぶ丸井の絵からスタートw

夏季東西東京大会のトーナメント抽選会で赴いた丸井と半田。
元々小柄な2人は、自分より体格のいい他校の生徒たちに委縮しながら会場の中へと入る。
会場に入った2人に気付いたのは谷原のマネージャー。
「ここがシード校の席です」
そこに座るシード校の顔ぶれ。
谷原
師岡
川北
町屋
砂川
専修館
明善
そして墨谷の8校。

抽選会が開始すると、丸井は半田と自分どちらがクジを引くか尋ねる。
ジャンケンで決めようかと言う半田に、
「勝った方が引くのか? 負けた方が……?」
と、落ち着かない様子で聞き返す丸井。
結局勝った方が引く事に決定するも、その態度から半田は丸井がビビってると感じ、丸井は半ちゃんに見透かされていると悟る。
ジャンケンの結果は半田の勝ち。
クジを引かなくて済んだことに心底ほっとする丸井。

そしていよいよシード校の代表者が壇上へと呼ばれ、半田が席を立つ。
その背中を見つめる丸井だったが、
(こんな逃げることが「谷口さんの教えか」?)
と脳裏に大好きな谷口の顔が浮かぶも、
(おれは心が弱い! ヘタッピ半ちゃんの方がよっぽど肝が据わってる!)
そう首を振る。
しかし……、
「やっぱおれに行かせてくれ!」
そう言って壇上へ。
(逃げちゃダメなんだ! 墨谷の中心選手としておれが引かなきゃダメなんだよ!)
壇上で必死に己を奮い立たせる丸井と、そんな丸井の姿に感心する半田。

クジは去年のブロック予選の合計得点が一番少なかったから墨谷から開始。
(おれのこの右腕に……谷口さん高校最後の大会の命運がかかっている!)
迷いながらも引いたクジはBブロックの2。
続いて他校の代表が次々にクジを引いていく。
結果、シード校の抽選は、
Aブロック
・谷原
・師岡学園
Bブロック
・川北
・墨谷
Cブロック
・明善
・専修館
Dブロック
・砂川学園
・町屋
に決定。

続いてシード以外の抽選が開始。
墨谷の初戦の相手がどこになるのか、じっと抽選を見つめる丸井と半田。
結果は……東実がBブロックの30に入り、墨谷の初戦はおそらく東実という事に決まった。
(あっちゃ~~やっちまった!)
(な、何も最初の試合が東実だなんて……谷口さんの最後の大会だってのに……)
頭を抱えて座り込む丸井。
すると半田が何かに気付き声をあげる。
「もし東実に勝ったら次は……聖陵だよ!」
「そんでもって聖陵に勝ったらおそらく大島高校と当たるよ」
「そんで大島に勝ってはじめてシード校の川北だ」
Bブロックは墨谷のほかに、東実、聖陵、大島、川北の強豪校がひしめくブロックとなってしまった。
『打倒・谷原』を掲げる墨谷にとって、そこに辿り着くのは生半可な事ではなくなった。

「死のBブロック」
そんな結果をみんなの元へ持って帰る勇気がなかっためなのか、丸井と半田は帰り道の土手で座り込んでいたらしい。
「ことごとく強いとこ倒さないと上がって行けない!」
「谷口さんの最後の大会だってのに…おれはなんてクジ引いちまったんだ!」
「学校に帰れない!」
丸井が絶叫する中、第20話が終了となります。

感想

いきなり丸井の
「死にたいよ! おれッ」
からスタートで、丸井には悪いけど思わず笑ってしまった第20話。
谷原のマネージャーや、抽選で出る高校名と回想される顔ぶれに懐かしさを感じます。
過去の対戦(と言ってもほとんどは1回のみだけど)だけを見れば、「死のBブロック」で問題なのは初戦の東実と最後に戦うであろう川北。
しかし、大島も昨年こそ墨谷をナメてくれたおかげで隙があったものの今年はそうはいかなさそうだし、聖陵も昨年以上に警戒心を強めてくるはず。
特に大島とはようやく本気の勝負が見られそうで楽しみです。

とんでもないクジを引いて谷口への申し訳なさでいっぱいの丸井だけど、むしろ谷口ならこの組み合わせを知って余計に燃えそうですけどねw

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8 Thoughts on “「プレイボール2」第20話感想

  1. まらんすき on 2018年3月19日 at 9:29 AM said:

    中学時代には見れなかった、佐野vs井口が最初の見どころでしょうか?

    そもそも、あの中学の大会は高校野球の監督のコメントを見ていると、そんなにレベルが高くなかったのかと思いますが、どうなんでしょうね。

    • コメントありがとうございます!

      佐野と井口の投げ合いとなると初めてになるんですねー。
      どっちも左の速球投手だし、投手戦になったら意地のぶつかり合いになりそう……。

      監督のコメントをちょっと思い出せませんでしたがレベルはどうなんでしょう?

  2. 旅好 on 2018年3月5日 at 9:53 PM said:

    東実の佐野がどれだけ成長しているか楽しみです。

    • コメントありがとうございます!

      昨年あれだけ手こずっただけに墨谷にとっては脅威ですねぇ。
      もしあの時佐野の投入がもうちょっと早かったらどうなっていたんだろ……ってよく考えたりしましたw

  3. いつも楽しく拝見してます。
    作者が前作から足さない引かないというコンセプト通りでいいですね。
    個人的に言うとミサイル打線の専修館と対戦して欲しかったです。
    展開は比較的早いですが、終了まで5年はかかりますね(汗)

    • コメントありがとうございます!

      今の墨谷投手陣と専修館打線の対決も見てみたかったですねー。
      それに専修館は次の投手が育っているのかも見てみたかった気がします。
      リリーフがまだまだ育っていない感じでしたし……。

  4. 墨谷ナインには厳しい抽選結果となっまようですが、
    読者側からすると初戦からずっと興味をそそる対戦相手ばかりなのでいい抽選結果でしたね。
    ナイス、丸井!!

    • 一戦一戦を懐かしい気分で読めそうで今から楽しみですねー。
      昨年以上に墨谷へのマークも厳しくなるでしょうし、これだけの強豪校と毎試合戦うとなると体力面での心配も多そう。
      次回で抽選結果を聞いた谷口がどのような対策を練るのか。
      猛特訓に入るのかどうかなど、楽しみでたまらないですw

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